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第96号 顕在能力と潜在能力

囲碁学習者の陥るもっとも大きなワナは、知識が多いほど棋力が上がると思い込むことです。

というと、
勉強しなくてもいいの?
と訊かれそうですが、
もちろんそういう意味ではありません。

我々の能の中には、常日頃、日常生活で活用される知識と、
奥深くしまいこまれて日常生活では出てこない知識とがあります。
使用頻度が低い知識は奥深くしまいこまれてしまいます。
新しい知識をどんどん増やすのはもちろん、学習の基本です。
でも、それだけで、使用しないと奥深くしまいこまれて潜在知識となってしまいます。

囲碁の場合、
知識が多いだけでは、棋力は上がりません。
知っているのに、対局の時に思いつかなかった。。。。
という経験、あなたはありませんか。

これはまさに、知識が奥深くしまいこまれて潜在知識となっている状態です。
潜在知識は実際に使用して、顕在知識に昇格させなければなりません。
つまり、覚えた定石、手筋などは
実際に対局で使用してみることが大切なのです。
もちろん、1回や2回では身につきません。
5回、6回と繰り返し試して、なんとか使えるようになります。

知識を詰め込んでいる人は潜在能力がある上達予備軍です。
逆に現在そこそこ強くても、新規の勉強をしない人は
潜在能力は低く、さらなる上達の可能性が低いということになります。

知識を学んだら、実戦対局で試すことによって、
潜在知識から顕在知識に昇格させる。
そして、また潜在知識を取り入れ、顕在知識に昇格させる。
この繰り返しによって上達が可能になります。

潜在知識だけではダメです。
顕在知識だけでもダメです。

潜在知識と顕在知識のバランスをとること。
これが理想の上達です。


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