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第150号 宇宙流を人生にたとえると・・・

きわめてまれなケースだと思いますが、
中卒または高卒で自分でビジネスを始めて事業に成功する人もいます。


産業の成熟期には不可能ですが、
その分野や業種の創始期に可能な、いわゆる下剋上です。
最近ではITやネット関係に見られます。
そういう人たちの発想はどうなっているんでしょうね。

高校中退でその後ネットで成功し、
億単位の年収を得ている人を知っていますが、
その人は成功後、大検を受け、大学に入り、アメリカの大学院でMBAの資格を取りました。


まあ、親や社会に反発して学校に行かなかったけれど、
もともとはものすごく頭の良い人だったんですね。

しかし、
これって、普通の順序じゃないことはわかりますよね。


成功すると、自分に足りないものがよく、見えるのかもしれません。

お金があっても学歴がない。知識がない。
すると取引先との雑談にもついていけない。

成功したものの、ビジネスをさらに拡大するためにはやはり
知識も学歴も必要だということに気がつきます。


囲碁の布石の原則は空き隅、シマリ(カカリ)、辺の大場
の順です。

石の位置でいえば、3線・4線を先着して土台を作り、
そこから5線・中央に向けて打っていくのが正当派の打ち方です。


ところが初手、天元から打ったり、
5線から打ち始めるプロ棋士もまれに存在します。

4線・5線から打ち始め、中央へ展開していく武宮九段の宇宙流が
有名ですね。

しかし、宇宙流の棋譜をよく見ると、
対局の中盤以降は急速に4線・3線が増えてくるのです。

普通の順序と違うが、終わってみれば5線に打った石の数も
3線に打った石の数も通常の打ち方と同じ。

宇宙流だからと言って、5線から中央ばかり打っているわけではなく、
4線・3線もあとで打っているわけです。


これって、中卒でビジネスに成功してから大学に行くのと似ていませんか。


宇宙流にあこがれる囲碁ファンは大勢います。
しかし、宇宙流が中盤以降に4線・3線に戻っていることを
知っているファンはあまりいません。

上達にこだわらないのなら
寄り道をして楽しむのもありかもしれませんが、
正統派の方が楽に上達できると思いませんか。


順序が逆だと、あとでつじつま合わせをしななけければならなくなる。

順序が逆だと、あとでつじつま合わせをしたくなる。

世の中の仕組みってそうなっているのでしょうか。

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