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April 25, 2010
第161号 本とビデオ、どちらが上達するか
囲碁の教材として基本的なものは本です。 お値段が跳ね上がりますが、 ビデオ(またはDVD)教材というのもあります。 私のサイトで使っているようなJAVA碁盤も 一手一手が順番に見れるのでビデオと同質のものと 考えていいでしょう。 ビデオとほとんど同じですが、 パソコンで見れる動画も機能は同じです。 動画はビデオやDVDにしなくてもネット配信ができるので 郵送してもらう必要がありません。 代金を払うとパソコンでダウンロードして即入手できます。 かなり便利ですね。 しかも、郵送料などのコストのかからないので 価格もビデオやDVDよりも安いことが多いです。 これからは 郵送コストがかかるビデオ(またはDVD)教材から 動画教材へとシフトしていくかもしれません。 ここで考えてほしいのは 「本」 対 「ビデオ・DVD・動画」 の構図で、 どちらが上達に効果があるか、です。 ビデオ・DVD・動画はわかりやすいです。 手順が視覚的に追えるので理解しやすいからです。 ビデオ・DVD・動画は価格が高いので本ほど 普及していませんが、 価格が本と同じなら 使う教材はすべてビデオ・DVD・動画にしたほうがいい。 ・・・と思ってしまいそうです。 たしかにビデオ・DVD・動画は理解のためには効果的です。 しかし、ビデオ・DVD・動画はあなたのヨミの力を奪っているのです。 一手一手映像で示されたら、手順を読む必要がなくなります。 1つの棋譜図に手順が番号入りの碁石でいくつも記入されている本は 理解しにくいです。 手順を読みにくいです。 手順だけでなく本自体も読みたくなくなってしまいそうです。 でも、この 手順が番号入りの碁石でいくつも記入されている本から 頭の中の碁盤に順番に石をおいて、イメージしようとする行為こそ ヨミの力を養っているのです。 ビデオ・DVD・動画だけで勉強したら あなたはまったく先を読めない碁打ちになってしまいます。 理解はビデオ・DVD・動画で行い、 ヨミは本で鍛える。 役割はそれぞれ別です。 たとえこれから先、 どんなにビデオ・DVD・動画が普及しようと、 本での勉強を忘れないようにしましょう。 間違っても、 本かビデオか なんて 二者択一の結論など出さないことです。 |