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第173号 せこく稼ぐのは利敵行為

囲碁をやっていて、ビジネスに役立つことがある
ことに気がつくことがあります。

これもその1つ。

世の中には仕事が忙しくて
なかなか囲碁なんてやってるヒマがないと嘆く人もいますが・・・
私のことです・・・

そういう人はぜひ読み進めてください。
考え方が変わると思います。
読んで時間を無駄にしたと、絶対後悔させません。

囲碁を打っていて、級のころは
とにかく地を作りたくなります。
まだ、地ではなく模様なのに
相手が侵入してくると、オレの地を荒らすな!
と、内心ご立腹。

でしょ?


相手が侵入してくるのは
模様の隙が大きいから。
侵略されて負ける、
その反動として、
だんだん模様を小さくするようになります。


それでも自分の地?に侵入されて中で生きられてしまうと
こんどは相手に入られないように
早めに戸締りをして地を囲うようになります。
        
いわゆる「碁が小さくなる」ケースです。
当然、負けが増えます。
これが有段者への道から遠ざかる典型的な級位者の
パターンです。


何が悪かったのでしょうか。
自分のことばかり考えているから
そうなってしまうのです。

世の中はすべてそうですが、
相手がいます。
相手のことを考えながら
自分の行動を決めなければなりません。


囲碁で自分の地を囲うということは自分の地を囲うだけでなく、同時に
囲った反対側に相手の地や模様を作ってあげていることになるのです。

だから、相手に侵入されないように小さく地を囲えば
相手に大きな模様を与えることになります。
小さく地を囲いっぱなしなら
そこで勝負は負けています。


小さく地を囲ったなら
必ず、
その対価として生じた相手の模様への侵略手段を用意
していなければならないのです。


逆の場合も

模様碁が好きで模様を張りたいのなら
相手が侵略してくることを想定して、対策を用意
していなければならないのです。


自分が利益を取りすぎれば逆襲され、
自分が確実な小さな利益を取って満足してしまえば
相手に大きな利益をプレゼントしてしまうことになります。

経済社会の仕組みとよく似ています。
相手のことを考えない人や会社はつぶれます。


また、これら模様碁戦略と地取り戦略の両極端の他に
互角戦略もあります。
昔、マラソンの瀬古選手が全盛期に採った戦略を
ご存知でしょうか。


余裕があってもライバル選手を抜かず、力を温存し、
競技場のトラックに戻るまで
1メートル後ろにピタッとついて追走を続けます。

トラックに入って残り1キロ以内になってから
溜めた力で一気に抜いてゴールする。

1局の中で実力の接近した対局者同士が
定石の連続のような互角の戦いを続けていると、

無理をせず、石に力を溜めた方が
わずかに技術(知識)に勝り、最後は僅差でも必ず勝ちます。


どのような戦略を練るか、
それはあなたの自由です。

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