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第190号 斧を磨いて針を作る


その昔のことです。
唐の有名な詩仙、李白が若いころ学問に挫折し、
ふと、
「郷に帰ろうか」
と思いながらぶらぶら歩いていると、
斧をひたすら磨いている婆様に出会いました。

足を止めて婆様に何をやっているのかと訊くと、
婆様は
「大切な針を折ってしまったので、斧を磨いて針を作っています」 
と答えました。

それを聞いて李白は自分も諦めずにもう少し学問を頑張ろう、
と決心しました。


世の中には自分に才能がないという理由を付けて
物事をあきらめてしまう人が多すぎるようです。

いくら打っても、
いくら勉強しても、
強くならない囲碁。

それはまだ斧の錆びが落ちた程度の段階だからかもしれません。
それはまだ斧が包丁になった段階だからかもしれません。

磨き続ければ
いずれは
斧も針になります。

人の価値は能力や才能で決まるのではありません。

斧を磨いて針を作っている人を見て、
何を無駄なことをしているのかと思うか、
自分の努力が足りないことに気がつくか、

人の格はそこで決まります。


同じものを見て
それを馬鹿にすることしかできない人と
それを手本にすることができる人
の違いとも言えます。


不思議なものです。
同じものを見ても人によって
100%判断が違うのです。

おそらく、
その人の人生の結論も100%違ってくるのだと思います。

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