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第217号 天頂の囲碁の実力が証明された!

3年前の夏に初めてこのメルマガで紹介した
囲碁対局ソフトの「天頂の囲碁」。

バージョンアップを重ね、昨年の夏には
「天頂の囲碁3」となりました。
「天頂の囲碁」というのは商品名で、
プログラム名は「Zen」といいます。

先月、武宮正樹九段がこの「Zen」と対局しました。
対局棋譜図とその対局結果及
び最近の囲碁対局ソフトの開発状況等について、
日経新聞の4月17日の夕刊に記事が載っていました。

日経購読しているのに見逃した人は、
古新聞の束から探してみてください。
チリ紙交換に出していないことを祈ります。
購読していない人は、是非、図書館などでコピーを入手
してみてください。

さて、対局結果ですが、
最初、Zenに5子置かせて対局し、Zenの勝ち。
これも予想外でしたが、
4子に減らして対局するも、Zenがなんと19目も
勝ってしまいました。

トッププロに4子で勝てる。
この強さはアマ6段レベルです。
この記事の中で私が気になったのは
このソフトの思考法です。

最近では他の対局ソフトでも採用され始めた
「モンテカルロ法」です。
モンテカルロ法は確率重視の考え方で
終局までの図を瞬時に数千通りも作って、
その中で最も勝つ確率の高い手を選ぶという方法です。

この方法の採用によって、
遅々として進まなかった囲碁対局ソフトの強さが一気に
4子も5子も上がっています。

それまでの対局ソフトの一手ずつ評価をしていた思考との違い
を考えたとき、
私たち人間が打つ時にも、あるいは勉強する時の考え方にも
参考になる点があることに気が付きました。

このソフトの強さは、進行に合わせて一手ずついい手を考える
部分思考ではなく、終局図まで追う思考・大局観にあるのです。
私たちは瞬時に数千通りも変化を考えられないし、
その数千通りの図の勝つ確率もインプットできません。

しかし、
プロ棋士の思考や経験則は
Zenの先を行っているということです。

Zenの開発者は
Zenをトッププロレベルにするには
今の延長線上ではだめで何か大きな発見が必要
と言っています。
そしてそのためには10年かかると言っています。


何か大きな発見とは何なのか。

また、眠れなくなりそうです。


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