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第219号 必要以上に知識を詰め込むな!

世の中には勉強が好きな人がいます。
私もその一人です。えっへん。

ところが威張れません。
問題は効果的な学習をしているかという点であって、
必ずしも勉強が好きである必要はないのです。
だれだって、勉強より遊んだほうが楽しいですから。

効果的な勉強法はどんな分野でも
土台の部分で共通しています。
もし、あなたが仕事上で、英検やら簿記やら何でもいいのですが
何らかの資格取得を目指していたり、
過去にそういう経験があるのなら
囲碁の勉強と照らし合わせてもらえば納得のいく
ことが多々あるのではないかと思います。

言いかえれば、そうした資格が苦労してではなく、             容易に取れる人は囲碁の上達も早いと思います。

キモは共通している土台の部分とは何かということです。
結論からいうと、
必要以上の知識を詰め込まないということです。

知識を詰め込み始めたらキリがないのです。
100詰め込んだら1000欲しい。
1000詰め込んだら10000欲しい・・・と。

知識より、考え方を身につける事が学習のキモなのです。

60点で合格できるのに
100点を目指す学習は非効率きわまりないのです。

たとえば資格は試験で取得するものですが、
その資格を得て実社会で仕事をするときの優秀か否かは必ずしも
試験の成績とは一致しません。

試験は暗記を必要とします。
制限時間内で回答しなければならないので
実社会の実務では
資料を見ながらでもいいものでも
試験ではスピードを要求されるため暗記が必要となるのです。

暗記して優秀な成績で資格を取った人の中には、
実社会に出たら実務で使い物にならない人もいます。
100点を目指す学習をしたからです。
試験に出ないことが実社会で起きたら対応できないのです。


知識を詰め込む
100点を目指す

この感覚で囲碁を勉強する人は
上達しません。

段級位認定試験などでいい成績を取れる人、
つまり、紙上テストで初段を取っても
実際の棋力は10級なんてざらにあります。
免状を取ることが目的なのではなくて
強くなることが目的のはず。


知識を詰め込むと試験はいい成績が取れますが、
それだけで終わります。
知識でトップを取る必要はありません。
知識の獲得だけに専念すると
囲碁は上達が頭打ちになります。

知識レベルは目指す段級位の中の人たちの真ん中でいいのです。
たとえば、1級の中でトップクラスの知識がないと
初段に昇段できないと思っている人が多すぎる気がします。
知識レベルは現状の段級位の真ん中でいいのです。
その余力を考える力の育成にあてたほうがいい。

こう打ったらこうなる、
ああ打ったらそうなる・・・
ああだこうだと考えめぐらすクセをつけてください。


想定外のことが起きた時にどうするかを考える力が実社会での力です。
囲碁でも、
想定外の手を打たれたときにどう対応するかを考える力こそ棋力です。

定石の手順を覚えることは知識の取得。
いたずらに手順を知っている定石の数を増やすことより
基本定石に限定して定石外れを打たれた時にどう応手するか
まで考えているほうが力は上昇します。

30の定石で有段者になれるというプロ棋士はいます。
その通りだと思います。
私は11の定石で初段になれると断言しています。

「当たり前のことを当たり前にやっただけでは人より強くなれない。」

そういう思いがいたずらに知識の量を増やそう、手を広げよう
とする努力に向かわせているのだと思いますが、
安心してください。

この世の中に、
当たり前のことを当たり前にやってる人なんかただの一人もいません。
誰もがやっていそうで、実はやっていない基本を徹底マスターしましょう。

11の定石を手順だけでなく、なぜそれがいいかを含めてじっくり並べて
ああでもない、こうでもないと検討してみてください。
実際にやっている人はいません。

あなたがその当たり前の最小限の勉強をしたら・・・
なぜかわからないけど、いつの間にか初段になっている・・・
という状態になるはずです。


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