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第228号 振り返っても、ただそこには・・・

♪人は誰もただ一人 旅に出て
 人は誰も  故郷を振り返る
 何かを求めて振り返っても
 そこにはただ 風が吹いているだけ♪

昭和44年のヒット曲、シューベルツの「風」
の一節ですが、
若い人には古典になってしまうのかもしれません。
ただ、本質をついている詞なのではないかと
思います。

人生において振り返ることの是非を論ずるのは
哲学の領域に入るのでしょうか?
いや、感性の問題だと
私は思うのですが。


この詞の解釈として
あなたはどちらだと思いますか。


振り返ってみることも必要

振り返ってはいけない


さて、あなたのその感性を元にして
問います。

囲碁において振り返ることは必要だと思いますか?

実はこれは感性ではなく、
決まりごとです。
判断の余地がありません。

冒頭の「風」の詞の解釈の正解は
「振り返ってはいけない」です。
それは作詞者の感性なので必ずしも真理というわけではありませんが、
「振りかえらず一歩ずつ泣かないで歩くんだ 」
と2番以降の歌詞に書いてあります。

しかし、
囲碁においては振り返ることは必須です。

対局後の検討という意味でも必要ですが、
学習において、
上達の過程においても必要です。


入門の時に
学習したはずの
囲碁の5つのルール、
布石の打ち方とその根拠。

それらを
一桁級になってからと
初段真近の3級くらいになったときに
振り返ってみましょう。

以前使った入門書を読み直してみましょう。

振り返らないまま有段者になってしまった人は
今から振り返ってみましょう。
そこには
自分が覚えたはずのことと違うことが
書いてあるはずです。

本が自然に書き変わった?
怪奇現象
というわけではありません。

あなたの棋力が以前と違うから
同じことが書いてあっても
別の角度から
読み取れる内容があることに気が付いただけです。

もし、まったく同じにしか感じ取れなければ
数字の上では昇級、昇段していても
本当はあなたは進歩していないのかもしれません。

何に気が付くかは
人それぞれ。
歩んできた囲碁道によって異なりますが、
ただ一つ
これだけは言えます。

そーだったのか。

という新しい気づきは

新しいことを学んで気づくだけでなく、

過去を学んでも、あることなのです。


特に布石は謎が多い分野。

知っているはずのことを
実は皆、知りません。

びっくりするほどの基本中の基本を
皆、知らないのです。

えっ、

隅の星に打つって、そういう意味だったの?

小目に打つって、そういう意味だったの?

三々って、そういう意味だったの?


分かっていると思っていたことが
実は分かっていなかったと
気づいた時、あなたにとって、

囲碁の世界が変わります。


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