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第283号 師の選択が上達の決め手

以前、職場の後輩S君が囲碁をやってみたいと
言ってきたことがありました。
私が勧めたせいもあるんですけど。

近いうちに手ほどきしようと思って
仕事で一緒になった帰りなどの
機会を探しているうちに・・・

職場には囲碁を打つKさんがいたので、
私が知らないうちに
S君は待ちきれずにKさんの手ほどきを受けてしまいました。


しまいました・・・
ということは悪い結果になった場合に使う表現ですが・・・

次に私が声をかけたとき、
S君は
「いえ、もう私は囲碁をやりません。」
と言って、以後、二度と囲碁を始めようとしませんでした。
いったい、何があったのか。

S君がKさんから手ほどきを受けたときに
同席した人に聞いたら・・・
S君、ボコボコにされたそうです。

S君の手ほどきをしたKさんは
囲碁を一通り打てるだけで
囲碁について勉強家ではなかったし、
強くもなかった・・・
いや、むしろ弱かった。

それで、良いカモが来たとばかりに
S君の石を取りまくって
コテンパンにしてしまったのです。

Kさんは日頃の連敗を解消し、
さぞかし気持ちよかったことでしょう。

でも、S君は
囲碁がこんなに気分の悪いものなら
一生、囲碁をやらないと決めてしまったのです。


Kさんって、悪い人だな、と思いましたか?
実はKさんは日頃とてもいい人なのです。
でも、囲碁になると
人が変わってしまう。

Kさんが特殊なわけではありません。
勝負事になると、程度の差こそあれ
このタイプの人、結構多いのです。

私はKさんを責めるより、むしろ、
Kさんを師匠に選んだS君の軽率さが生んだ結果かな
と思いました。


私が早く機会を捉えれば良かったのですが、
私以外にもちゃんと手ほどきしてくれる人もいたので
残念でなりませんでした。

結果、
S君はもしかしたら一生の趣味と
なったかもしれない囲碁を
自分の人生から捨ててしまうことになりました。


これは極端な例かもしれません。
ですが、囲碁をやめることになってしまう
ほどではなくても、
師を選び間違えると
上達スピードが大きく落ちることがあります。

個人指導にしても囲碁教室にしても
少なくともプロ棋士やプロのインストラクターに習えば、
S君のように囲碁が嫌になってしまう
ということはないでしょう。

プロはアマに勝って気分良くなろうなんて
気持ちはまったくないですから。

しいて言えば
プロは商売なので
お客様に対して優しすぎる
のが欠点といえば欠点です。

もちろん、プロに習えば費用もかかるし、
プロに習わなければダメだというわけではありません。


でも、タダだからと言って、
人を選ばずに
安易に囲碁仲間や知人に手ほどきを受けると
意外な落とし穴が待っているかもしれません。



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