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第301号 自分の成長を止めてしまう言葉

平安時代の書の達人に三筆(さんぴつ)と三蹟(さんせき)
それぞれ3人の書家がいます。
それは誰でしょう?
そして三筆と三蹟は何が違うのでしょう?

あなたがアメリカ人であったり、
韓国人であったら知らなくてもいいでしょう。
でも日本人であれば知っておくべき教養の一つです。
・・・と言われたたら、


あなたは
「えっー誰だろう、知りたい」
と思いますか?

それとも
そんなこと知らなくても生きていけるし・・・
と思いますか。


子供は野菜が嫌い。
子供の頃に母親に
ピーマンやにんじんを
「体にいいから食べなさい」
言われたことはありませんか?

あるいは自分の子供にそう言ったことが
あるかもしれません。

それに対して、

そんなの食べなくても生きていけるもん!
というのはかなりのひねくれ小僧ですが、
大人になってから親の愛情に涙しているでしょう。


「この定石は重要なので覚えておきましょう」
それでなくても定石は面白くないのに
囲碁の先生にそう言われるとつらいですよね。

特に難しい高度な定石で、
自分ではまだ覚えなくてもいいと思っている定石について
そう言われるとつらい。

思わず、

そんな定石知らなくても、勝てるもん!
なんて・・・
思っちゃったりして。


「そんなこと知らなくても生きていけるし・・・」

「ニンジン食べなくても生きていけるもん!」

「そんな定石知らなくても、勝てるもん!」


これらは必ずしも間違いではありません。
というか、バリバリ正しいかもしれません。
でも、向上心がないのです。

動物ならそれでいいと思います。
猫に
「三筆って誰?」
と聞いても
知らなくていいと思います。

日本人としての教養・・・
と言い聞かせても、そもそも猫は日本人じゃないし・・・


猫に
「野菜食べなさい」
って言っても、猫は本能で生きているだけで
そもそも胃腸のこととか肝臓のこととか
考えてないし。

猫に
「定石・・・」
って言っても、猫はそもそも碁を打たないし・・・

「そんなこと知らなくても生きていけるし・・・」
「そんなの食べなくても生きていけるもん!」
「そんな定石知らなくても、勝てるもん!」

これらは

自分が知らないこと、
自分が興味がないこと、
自分が苦手なこと、
自分が嫌いなこと、
自分の欠点

を指摘されたことに対して
それを学ぼうとしないことの言い訳
もしくはその存在自体を否定している言葉です。

と同時に、これらは
自分の成長を自ら止めてしまう言葉でもあります。
それでは向上心のない
猫と変わらないわけです。

その上、猫ほど可愛くない・・・
失礼。。。

向上心こそ、
人間の生きているあかしだと思うのです。
テレビのクイズ番組等で、
あまり興味のない分野でも、
聞いていて、
何だろう?と思い、
答えを聞いて
「へェ~」
って思うことってないですか?

だからって、そのことにことさら興味があるわけでも
ないし、これから一生懸命勉強しようと思うわけでも
ないけれど、
「へェ~」っと思ったことって意外と忘れません。

それが知識欲であり、向上心です。
「そんなこと知らなくても生きていけるし」
と思った時点でその人は猫になってしまうわけです。



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