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第310号 未完の対局

私のもうひとつのメルマガ、
「ワンポイント囲碁」260号
http://archive.mag2.com/0000143511/index.html  
において、100歳を迎えた呉清源九段の布石の最新著書を
紹介したばかりでしたが、
11月30日に呉清源九段が亡くなったと
1日の新聞で報道されました。
とても残念です。ご冥福をお祈りいたします。

呉清源九段といえば、布石の研究で有名ですが、
昭和33年に木谷實五段(当時)とともに発表した
「新布石法」が当時の囲碁界に旋風を巻き起こしました。

これは中央志向の布石で、
武宮正樹九段の宇宙流もびっくりするほど
今でも斬新です。

井山裕太九段は呉清源九段の訃報に対するコメントの中で、
呉清源九段の考えが今、やっとプロの碁にも現れ始め、
時代が呉清源九段に追いついてきた、
と言っています。
50年もかかって、やっと理解され始めたというわけです。

「新布石法」って、一体どんなものだったのか・・・
早速、その布石をお見せしましょう。

image




















これは黒番、木谷實 対 白番、呉清源の対局です。
木谷實が25歳、呉清源が20歳で、ともに五段でした。
こりゃあ、武宮正樹九段の宇宙流どころではありません。

井山裕太九段の言を否定するつもりはありませんが、
時代はまだこの布石思考に追いついていないかもしれません。

木谷實 対 呉清源 の対局といえば、
支那事変から第二次世界大戦へと進む中、
呉清源が中国国籍であったため
ふたりの対局が中断されたことがありました。
(戦後、呉清源九段は日本に帰化しています。)


1972年に中国(中華人民共和国)との国交正常化
が実現し、その10年後にこの未完の対局をモチーフにして
日中合作で映画が作成されました。

現在、中国の対日政策が硬化しているので、
今となってはこの合作映画も貴重なものになってしまいました。
両国政府がともに力を入れ、協力し合った日中合作映画は
中国の現体制下では二度と制作されることはないかもしれません。

囲碁ファンならこれを見ておかないとモグリと言われます・・・
また、日中合作映画なのに
なんと南京大虐殺に関するセリフも出て来ます。
存在しない・・・と。
今なら中国が拒否で、ありえないですね。
歴史ファンも見ておかないと・・・


ここから全編を見ることができます。

⇒ http://tutaeru.net/web/141203a.html

2時間以上あるので時間のとれるときにどうぞ。
削除されないうちにご覧下さい。


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