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第102号 ネット碁の無機質さ


ネット碁って便利です。
碁会所に通う時間が節約できて時間が有効に使えます。
その便利さと機能に拍手喝さい!

ネット碁に出会ったとき、本当にそう思いました。
そして今もその思いに変化はありません。
ネットを利用して囲碁を勉強する人は、利用しない人よりはるかに上達が早い、
と言い切ってもいいでしょう。

ただ、ネット碁だけに限らない、ネット社会そのものの
無機質さには注意が必要です。

初対面の人へのメールで
いきなり用件から入っていませんか?

ネット碁では、
「お願いします。」
「ありがとうございました。」
のあいさつ、忘れていませんか?

ネット社会は実社会ではありえないような無作法が
まかり通ってしまう世界でもあります。

ネット碁によっては負けそうになると、
回線を切って逃げてしまう人が多いところもあります。
回線を切って逃げてしまう、というのは負けを認めて逃げるという意味ではあ
りません。

逃げた人には負けがつきません。
結局、対局を終了処理するためには残った人が投了するしかないのです。

回線を切って逃げてしまうというのは、
なま碁で、負けそうになったら椅子を蹴って
帰ってしまうこと以上の悪行ですね。

しかし、そんなことをするのはもともとろくでもないヤツか、
というと・・・

もともと無作法な人がネット碁で無作法なことをしているとも言い切れないと
ころが怖いのです。

実社会では常識のある人が
ネットでは非常識なことをしていることが多いのです。
相手の顔が見えない効果とでもいうのでしょうか。

インターネットには便利かつ必要な、
今となってはなくてはならない機能がたくさんあります。

しかし、その便利さと引き換えに我々は知らず知らずに
人間性も失っている可能性もあります。

私の場合もネットを便利と感じ、
人一倍ネットを利用していることもあって、
無作法な行為を受ける機会も多く、また無作法な行為をしそうになっている
自分に気がつくこともあります。

メールでサイトのオーナーに質問、問い合わせをして、
親切な回答をくれたのに、自分が納得しただけでお礼のメールをしない。
これ、ありがちです。

見も知らない一人のために時間を割いて返信してくれたのですから、
たとえ、満足する回答が得られなかった場合でも、一応お礼のメールをするの
が礼儀で、実社会ではちゃんとやっているはずのことです。

インターネットを使う場合には、
いつの間にか自分がおかしな人になっていないか、
常に自己チェックをしていく必要があるような気がします。

ネットといえども、回線の向こうにはなま身の人間が対応している、
ということを常に意識して行動しないと、
いつの間にか自分がとんでもないヤツになってしまうかもしれません。

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