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第103号 囲碁普及と逆ピラミッド

正常に普及発展するものは、参加者の割合が裾野の広いピラミッド形になるといわれています。

つまり、初心者の人数が一番多くて裾野を構成し、レベルの高い人ほど少なくなって頂点を構成していくというわけです。

この形に当てはまらないのは、少なくともいわゆる成長期ではないといえます。
もっとも分かりやすいのは日本の人口構成。
経済の高度成長期にはピラミッド状の人口構成でした。
私の小学生の頃、社会科の教科書に出ていたのはまさにピラミッド形の人口構成図だったのを覚えています。

その後、現在はピラミッド形からドラム缶のような寸胴な人口構成図になり、いずれ逆ピラミッド形になると、日本は滅んでいく・・・

でもね・・・
ただ成長し続けるのは、永久に死ねない人間のようにツライことなのかもしれません。
滅びるのが分かっているからこそ今が輝いている。


また脱線していますが、本題は、
囲碁の人口構成ってどうなっているんだろう?
ということ。

あまり古いことは知りませんが、
常に逆ピラミッドだったような気がします。
ヒカルの碁でほんの一時期裾野が広がったような気がしたのも今は昔。
囲碁大会などに参加すると級位者より有段者のほうが多いことが普通です。

町の碁会所なんぞも有段者どころか高段者ばかりで、級位者が入ったら恥をかいてしまうことが多い。
これ、よくないことです。

でもこれは真実の姿ではないはず。
本当はね、初心者多いはずなんですよ。

いるけど、姿を見せないだけ。
ただ、居場所がないだけ。

みんな始めは初心者だったのに自分が有段者になっちゃうと、初心者や級位者を相手にしなくなってしまう人が多い。

初心者を大切にしない趣味や競技は逆ピラミッドになって滅びてしまいます。
22世紀になって・・・
自分はもういないから関係ないけど、

囲碁がなくなっていたらちょっと悲しい。
いや、
かなり悲しい。


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