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第113号 囲碁上達における権利と義務

囲碁は着手禁止点以外はどこに打ってもいいんです。
これはダメ。あれはダメ。それもダメ。
定石を打ちなさい。

そんな昔の女学校の校則のように禁則ばかり並べ立てたら、
自由な発想も個性も才能も萎縮してしまいます。
まず、最初は自由な発想で打ってみましょう。


  ☆  ☆  ☆


さて、この話をあなたは
「そうか・・・」
と思って読みましたか?


実はこのように指導するプロは多いんです。
一理あります。
一理です。

千理じゃありません。
天才には当てはまります。
こどもの中には将来、プロになる人もいます。

プロは自分の教え子のなかでプロになる素質のある子供の才能の芽を潰すことを恐れます。
だから自由な発想を重視した指導をします。

でも、普通の大人の場合、
基礎もないうちから個性も才能もあったもんじゃありません。

基礎のない自由な発想は単なる「デタラメ」です。


普通の人が冒頭のような教えを真に受けて自由奔放な手ばかり打っていると、上達しないのです。


上達法や勉強の方法は、どういうレベルや環境の人に対して発せられたものかを見極める必要があります。

自由な発想で打つことは
可能性の高い子供ばかりでなく、
頭の固くなった大人にとっても、凡人にとっても
重要であることは否定しません。

しかし、その前にやるべきことがあるのです。

自由に打つのは打ち手の権利です。

定石などの基本を学ぶことは打ち手の義務です。


自由に楽しく打つ権利を奪うことは誰もできません。
でも、
権利を主張するのならその前に義務を果たしましょう。


基本を踏まえた上での自由な発想なら
理想的な上達が望めるはずです。


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