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第119号 守破離に学ぶ囲碁

「守破離」(しゅはり)ということばを見たり、聞いたり
したことありますか?

これは武道や芸能において、道を究(きわ)める修行の段階を表す教えです。
この言葉の出典は定かではありません。
能の世阿弥が「風姿花伝」(「花伝書」ともいう。)
の中で展開した芸能論の一部だとも言われていますが、
江戸千家・川上不白の著書にも書かれています。

この言葉、囲碁を学ぶ場合も、まさにピッタリの教えです。

「守」「破」「離」この3つの段階はこの順序で進めることが必要です。

「守」とは師の教えを忠実に取得すること。
囲碁で言うなら、

ルールを学ぶこと。
定石を学ぶこと。
基本手筋を学ぶこと。
など。

「破」とは基本を確実に実行出来る様になった時、
初めてその基本に則して応用し、自分自身のスタイルを模索する段階。


学んだ基本定石をどの場面で使うか、
さらには場面に応じた定石の変化形をどのように使うか。
時には、場面によっては定石ではない手の方が合理的であること
に気がつくかもしれません。

「離」とは「破」の段階で試行錯誤しておぼろげに築きあげた「自分の型」
を、さらに磨いて、師の教えから前進し、独自の型をつくりあげる段階。

ところで、
あなたはいきなり「破」や「離」からはじめていませんか?

囲碁の場合はプロでも
「破」や「離」の間を行ったり来たりしていると思います。

アマチュアでも高段者ならプロのレベルには及ばないものの、
それなりのレベルで「離」の段階を目指すべきでしょう。

でも、初心者は「守」に徹することが重要です。
「守破離」に置き換えると、
アマチュアの初段はそれほど高いレベルではありません。
むしろほんの入り口。
「守」だけでも初段に到達します。

いろいろ高度な教材に手を出して初段に到達した人より
基本だけで初段に到達した人の方がその後のノビしろは大きいのです。


なぜなら、土台が大きいから。


あなたは
背伸びし過ぎて、ノビしろがなくなっていませんか?

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