November 09, 2008
第125号 逆噴射エネルギー
| 経験はありませんが、 結婚するより離婚するときの方がパワーを必要とする、 という話をよく聞きます。 これはビジネスの話でも同じで、 会社を立ち上げる時よりも、会社をたたむ時のほうが パワーを必要とします。 今まで走っていた方向と逆方向に変えるわけですから、 いわば逆噴射エネルギーを必要とするのです。 今まで走っていた方向をそのまま走るのは何もしなくても 惰性でイケるので案外楽です。 転職などもこの逆噴射に該当するのかもしれません。 今までより人生を良くしようと思えば、それなりのエネルギーが 必要とされるわけです。 囲碁も同じです。 今まで模様碁を打っていたのに、 対局の途中で急に地がほしくなって打ち方を変えれば、エネルギーのロス が生じます。 つまり、今まで打ってきた石の価値が減少してしまいます。 囲碁の場合、部分での攻めから守り、守りから攻めへの小さい方向転換 ならむしろ必要なことであり、日常的にあることです。 しかし、通常は「模様碁」から「地に辛い碁」に方向転換するような大きな 方向転換をすると、まず勝てないといわれています。 現状がいいのか変えた方がいいのか、 それは慎重な判断が必要です。 それでも変えたほうが勝つ確率が高くなると判断するのなら、 それもありです。 可能性の全くない状態を惰性で続けるより、 わずかでも可能性のある方向に一か八か変換する決断も 時には必要でしょう。 まさに囲碁は人生の縮図。 何回でも試せるところが人生より 真剣味がないとも言えますが、だからこそ 気楽で楽しいともいえます。 囲碁で人生を何通りも試して楽しまない手はありません。 |

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