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第126号 根拠のある判断と根拠のない信念

あなたは株を買ったことがあるでしょうか?

この株は上がる、
そう思って買うわけです。
買ったあとはこの思いはさらに強くなって、

この株は上がるはずだ、

いや、上がらねばならぬとさえ思いようになります。


そう思うと、その銘柄に愛着も出て、
少々上がったくらいでは売れなくなります。


もっと、もっとと思っているうちに
株価はピークをつけて急下降し始めます。

株価が下がり始めたら、心理的にも売りにくくなり、
現実にも安値を追いかけなければ売れなくなります。



あっ、これは株式投資講座ではありません。

もっと聞きたい、という人は
こちらへ(爆)⇒ http://tutaeru.net/web/080906-2.html



何を言いたかったのかというと、

人は一つの方向を予想したり、信じたりすると
なかなか方向転換できないという事実です。


前号では、
1局の中では、「模様碁」と「地に辛い碁」のような
大きな打ち方を途中変更するのは
原則として効率が落ちるのでだめですという話をしました。

その話をしたのは、そういう人が多いからです。


一般的には人は一つの方向を予想したり、信じたりすると
なかなか方向転換できないのに、


囲碁ではなぜ、

ころころ方針を変えてしまう人が多いのでしょうか?


実を言うと、株式投資でも、買ってすぐ売って、
銘柄をころころ変える人も多いのです。



というか、同じ人が時によって
このようなまったく正反対の行動をとっているのです。


囲碁でも同じ。

変えてはいけないときに変え、
変えなければならないときに変えない人が多い。


「君子危うきに近寄らず」

と言われればそうだと思い、

「虎穴に入らずんば虎児を得ず」

と言われればやはり、そうだと思う。


真逆の真理が2つ以上あり、一概にどちらが正しい
とは言い難い。


それゆえ根拠を持たない行動は人の言動や
ことわざにさえ迷い、揺れてしまいます。


勝負事というのは、
結局は判断力と意思の強さ。

裏付けのない一方的な信念ではなく、状況による判断力と
それを貫く意思の強さに尽きます。


雰囲気に流されることなく、
常に理由を考える習慣をつけ、一手一手を理由をもって打っていれば
迷いは最小限に抑えることができるはずです。


あなたは一手一手、そこに打たなければならない理由
を考えて打っていますか?


個人的には、
あっちフラフラ、こっちフラフラ

の人の方が人間味があって好きですけど・・・

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