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第151号 囲碁の理論と実践


いきなりですが、次の2つの命題を読んでみてください。

1.やってみたことないけど、理屈ではこうなるはずなんだよね。


2.理屈では説明できないけど、実際やってみるとこうなるんだよね。


さて、あなたはどちらの話を信用しますか?
けっこう、意地悪な質問です。
これはたまごとニワトリの話に似ていて、
あまり考えすぎると眠れなくなります。

一般的には1.は理論派、2.は実践派と呼ばれる考え方と
言われているようです。

私はどうかといえば、どちらの考え方にも与(くみ)するつもりも
ありません。

なぜならどちらも決定的な欠陥をもっているからです。
どこが欠陥なのでしょうか。

「やってみたことないけど、理屈ではこうなるはずなんだよね。」

この考え方の欠陥は実際にやっていないこと。
理屈で想定できるなら実践してそれを証明しなければなりません。
実はそこまでやって、理論派といえるわけです。


「理屈では説明できないけど、実際やってみるとこうなるんだよね。」

この考え方の欠陥は事実を理論で証明していないこと。
やはりそこまでしないと本当の実践派とは言えないわけです。

ここまで言ってわかることは
理論派も実践派もやるべきことは同じ。

ただ、
理論からスタートして実践で証明するか、
実践からスタートして理論で証明するか。

つまり、どちらから始めるかスタートが異なるだけ。
囲碁の場合はどちらがいいでしょうか?

プロの場合は膨大な実践を重ねて、その結果自分なりの理論体系を
築いていくことが必須なのではないかと思います。

もちろん、既存の理論と自分の築いた理論体系を比較照合しつつ・・・
ということになろうかと思います。

しかし、アマの場合はそこまでの必要性があるとは思えません。


とくにある程度の年齢を経てから囲碁を始める人には
学習時間の短縮効果もあることから

理論からスタートして実践で証明する方法をおすすめしたいのです。


具体的にいえば、
定石を覚えて、それを対局で打ってみるという方法です。
一見、当たり前のようですが、以外にこの方法で勉強している人は
少ないのです。

逆に、
対局で打ってうまくいったから、この打ち方は定石になるか、あるいは
すでに定石となっているのではないか・・・

という学習法、これは面白いのですが
東京から北海道に行くのに、沖縄経由で北海道に行くようなものです。
いい旅はできるかもしれませんが、いつ目的地に着くか分かりません。


さて、あなたは
どちらの方法で打っていましたか?

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