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第152号 定石が必要なわけ


ヨミと定石、

あなたはどちらが大切だと思いますか?
究極の選択みたいで、意地悪な質問ですね。


そりゃー、両方とも大切です。
でも、
どっちが好きですか?

と訊けば
級位者のほとんどの人が「ヨミ」
と答えるでしょうね、たぶん・・・

初級者から中級者の多くは詰碁が好きです。
楽しいですから。

なぜ楽しいかといえば詰碁はヨミを問う要素が多いからです。
ああでもない、こうでもない・・・
あっ、解けた!

解けたときの快感といいいましょうか、
達成感といいましょうか。

片や、定石が好きな人って・・・
あまりいません。

・・・よね?

なぜか?

それは
定石は覚えるもの、という暗記のイメージが強いためだと思います。


実はヨミと定石は補完関係があります。

対局時間が無制限で、
対局時間中にすべてが読み切れるのなら、
はっきり言って定石なんかいらないのかもしれません。


お互いのヨミとヨミ。
結果を見てどらのヨミが正しかったでしょう、ということで決着がつきます。

事前の勉強なんか必要ないのです。

行き当たりばったりの対局ばかりで、
そこには進歩もなく、
努力も不要。
囲碁なんてつまらないゲームになってしまいます。


限りある時間だからこそ定石は必要。

定石はヨミを途中まで補完するものです。

そこはもう、研究されているから
毎対局ごとに繰り返すのはよそうね。

その先の変化をヨミ合いましょう。
ということです。


囲碁は人生と同様、

時間が限られた中で行うからこそ真剣にもなり、
楽しいのです。



永遠に生きられるのなら
仕事だって、勉強だって、囲碁だって、
いつでもできる。
なにも今、囲碁をやらなくたっていい。

やるとしても、
ダラダラと何千億局も打てば
そのうち定石もまぐれで打てるようになる。

定石なんて勉強しなくたって、いい。


これって、天国でしょうか?
私には果てなき地獄のように思えるのですが。


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