March 13, 2010
第158号 敵を太らせよ
| 中年になるとちょっと腹が出てくるので ライバルも太らせて、同じようにメタボにしてやろう! ・・・という話ではありません。 敵を太らせる、ということから 賢明なあなたは 「相手に無駄手を多く打たせて太らせ、 あとでごっそり、丸ごと取る。」 ことを連想したかもしれません。 実はそれを連想するように書きました。 でも、それを連想してもらいつつ、 ここではもっと広い意味の太らせ方について 知ってもらおうと思っているのです。 「敵に塩を送る」 ということわざをご存じだと思います。 戦国時代の話が語源です。 1567年武田信玄が今川氏との同盟を破棄し、 東海方面への進出を企てたときの話です。 同盟を破棄されて怒った今川氏は北条氏と協力して、武田領内へ塩 の流通のを止めてしまいました。 武田の領地は甲斐・信濃(現在の山梨・長野)で、 海に面していなかったため、 流通を絶たれると塩を取ることが出来ず領民は苦しんだわけです。 塩(Salt)は給料(サラリー Salary)の語源にもなっていて、 生きていくために必須の物質だったわけです。 このとき、宿敵上杉謙信が越後から信濃へ塩を送り、武田氏とその領民を助けたというエピソードがあります。 この話から、敵対関係にある相手でも、相手が苦しい立場にあるときには助けてあげることを「敵に塩を送る」というようになりました。 あなたに碁敵(ごがたき)がいたら、 負けたくないという気持ちが強いかと思いますが、 その一方で、その碁敵がスランプに陥り、 手ごたえのない相手になってしまったら、 やったー、と 喜びますか? 逆にさびしくなってしまうのではないでしょうか。 そんな時は 自分の持っている上達情報やら 役に立つ棋書やら を教えて 再び強い碁敵になってほしいと思いませんか。 まさに「敵に塩を送る」ですね。 勝てばいいという 勝利の刹那の快感だけを求める人は 強くはなれません。 碁敵が強ければ強いほど 自分も強くなれるという発想こそ 上達の発想です。 これをさらに一歩進めれば、 碁敵をどんどん、強くさせ つまり、太らせ、 対局を通して自分もその恩恵にあずかる という発想はいかがでしょうか。 もし、あなたがそうする前に 碁敵があなたに 棋書や、対局ソフトや・・・ いろいろ貸してくれるようになったら 敵もそれを狙っているのかもしれません。 ご用心(笑) |

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