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第159号 囲碁指導者の条件


プロ棋士はどの程度アマチュアの棋力のことを知っているのでしょうか。

たとえば、
10級の人が知っていなければならない定石とか、
5級の人が知っていなければならない定石・手筋とか、考え方とか・・・

指導する立場だから、もちろんすべて把握しています。


・・・と言いたいところですが
必ずしもすべてのプロ棋士がそうだとは言えないようです。

プロ棋士はプロゴルファーとよく似た面があります。
それはプロゴルファーのトーナメントプロとレッスンプロ
の関係に酷似した職域がプロ棋士にも存在するからです。

プロゴルファーはみなトーナメントプロとして
賞金を獲得するのが本業であり、目標としています。

しかし、賞金で生計を立てられる人はほんの数%です。
賞金を稼げないプロゴルファーは否応なしに
レッスンプロにならざるを得ません。

囲碁界も酷似していませんか。
ただ、そうしたレッスンプロが教え方が上手であれば何も言うことは
ないのです。


教え方が上手ということには2つの要素があります。

(1)アマチュアの棋力水準を熟知していること
(2)説明が上手であること

この2つを満たしているレッスンプロがどれだけいるでしょうか。

タイトル戦を目指して全力をあげている若手のプロ棋士は、
アマを教えている余裕なんかないはず。
囲碁教育に直接携わらなくても、タイトル戦や世界戦で
いい棋譜を残すことが最大のアマの教育にも貢献します。

しかし、
タイトル戦を目指しながら、まだ稼げないから
囲碁教室でアルバイト、
なんて棋士が上記の2点を備えているとはとても思えません。

中途半端な人に教えてほしくないのです。
上達もせずに月謝だけ払っている迷子が大勢います。

タイトル戦は放棄し、
レッスンプロに徹したプロ棋士なら、
話はわかります。

いずれにしても
アマを指導する人には

(1)アマチュアの棋力水準を熟知していること
(2)説明が上手であること

の2つはクリアしてほしいものです。
・・・
これはタイトルを取るより難しいかも・・・


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