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第185号 勝ちやすい地の数

今回は誰にでもわかる高度な話をしようと思います。

入門者の中には意識したことのある人がいるかもしれません。
中級者になると、あまり意識しなくなります。

有段者になると、また意識し始めます。
それは何でしょう?


地の数  です。

地の数というのは目数ではなく、
分離した地の箇所のことです。

たとえば、
黒55目対白53目で黒が勝った碁があったとしましょう。
黒は碁盤上に何ケ所に地を作って、合計55目の地になったのか、
同じく白は・・・
と言うことです。

同じ55目でも、
1ケ所で55目だったのか、
あるいは
35目、15目、5目の3ケ所の地で合計55目になったのか。
両者はまったく意味が異なります。


結論から言うと、
地の数は多すぎても少なすぎても囲碁は勝てません。
これは石の効率という観点から言えることです。

黒も白も同じ数の石しか打てないので
効率的に、
つまり、少ない箇所で地を作る方が合計では広い地を作ることができる
と言うのが理屈です。

ただし、1ケ所では広すぎて相手に侵入されるので
勝てない場合が多くなります。

逆に地の数が5つ以上になると、石の効率が悪くなって
勝てなくなることが多くなります。
私は地の数が6つ以上で勝った棋譜を見たことがありません。

もちろん、私自身も地の数が6つ以上で勝ったことがありません。
勝った碁は地の数が3~4の場合が多いのではないか
と思います。

2ケ所で勝った場合は圧勝だと思います。
それは置き石を増やした方がいいのではないかという別の問題になります。

碁の棋風、たとえば模様碁か細かい碁かによっても、
理想の地の数は微妙に違ってくるでしょう。

対局のとき、相手のあることなので
意識して地の数を計画して打つことはできませんが、
結果、地の数がいくつだったか、
を意識して数えてみましょう。


負け碁の場合は、
地の数が少なすぎたり、多すぎたりしていることが多いのです。

その場合は要するにバランスが悪かったわけで、

特に布石から中盤の段階で、偏った場所に石を集中させていなかったか


どうかを検討してみましょう。


石を取られてはいない。。。
結構いい線いっている・・・と思う。。。
特に間違った手は打っていない。。。
なのに負けている。。。。


それは偏った場所に石を集中させている、
つまり、

バランスが悪いからなのです。

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