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第186号 思考と現実の差

「思考は現実化する」

ビジネスの研修会などでしばしば引用されるフレーズなので
訊いたことがあるかもしれません。

これは人生の成功哲学を説いたナポレオン・ヒルの世界的名著
のタイトルでもあります。
啓蒙書なのでこれを読んですぐ成功することはありませんが
読んでおいて損はないでしょう。

でも、ここでちょっとポイントを話してしまいます。

自分が考えていないこと、思っていないことが
現実となることはありません。


パイロットになりたい、
と思っていない人がパイロットになることはまず、ないのです。

ならば当然、

初段になりたいと思っていない人が
初段になることもないのです。

「上達する気なんかさらさらなかったんだけど
気がついたら初段になっちゃったよ。」
なんてことは100%ないのです。


希望を実現するためには
まずは
こうなりたいと強く想うこと、思考することが必要です。
当たり前ですよね。


まずは初段になりたいと思わなければ初段にはなれません。
しかし、ものすごく、初段になりたいと思っている人が
全員初段になれるか、

というと
それも否です。


初段になった人は全員、初段になりたかった人です。

でも、

初段になりたいと思った人が全員初段になれたわけではないのです。
このズレはいったい何でしょう?


行動です。
行動があるかないかの違いです。

初段になりたいと思っていても
行動しない人。

つまり、

棋書を読もうと思うけど買いに行かない、

買ったけど読まない。

対局したいのに、
対局場を探さない、
探しあてても怖気づいて門を叩かない、対局しない。


行動しないということは
想いが弱いということでしょうが、
ほかにも原因があります。


それがプライド。

プライドは、しばしば行動の妨げになります。
特に中途半端なプライド。

負けるのがイヤ、
という人は対局を避けます。
対局しないで上達できるわけがありません。

実はこういう人、すごく多いんです。
初級者だけじゃありません。

一桁級まで行っているのに
負けるのがイヤで
囲碁をやめてしまった人が大勢います。


そのプライドって、何でしょう?
もちろん本物ではありません。

本当のプライドというのは
負けても負けても
立ち向かう勇気のことです。



つまらない、インチキなプライドなんか捨てましょう。



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