May 07, 2011
第187号 負けるのがイヤだから対局したくない
囲碁を始めたころ、私は NHK学園の通信講座を受講していました。 自己流だと上達しないことは知っていたため、 とにかく基本を積もうと考えたからでした。 その通信講座では 年4回囲碁大会があって、対局の機会の少ない私はそれが 唯一の実戦の場でした。 ほとんど大人ばかりのその大会に当時5歳の可愛い女の子が来ていました。 とても可愛かったので、 その囲碁大会ではアイドル的存在でした。 でもね・・・ とんでもないアイドルだったんです。 お互い、10級だったので、 組み合わせで対局相手になる可能性がありました。 対局相手になったらいやだな~。 だって、40過ぎのおじさんが5歳の女の子に負けたくないじゃないですか。 幸い、女の子は私の隣で別のおじさんと対局していました。 もちろん、そのおじさん、 デコボコにされていました。 いや、殴られていたわけじゃありませんが。 1年後、私が8級になったころ、 その女の子は6段になっていました。 そして、 あやちゃんは プロになるための勉強を始めるため、 この囲碁大会は次回から参加できなくなりました、 と主催者から紹介と、お別れのメッセージがありました。 子供の成長力はすごいなあ、と つくづく思いました。 でも、ただの子供じゃありませんでした。 その女の子、 NHK 囲碁講座テキスト 2011年 2月号の表紙を飾っています。 左です。 ↓↓↓ http://tutaeru.net/web/110122.html 16年前、負けて恥をかいても、 5歳の女の子と 対局しておけばよかった。 このメルマガでも 負けて強くなれ、 負けろ!負けろ! といつも言っている私自身、 負けても負けても対局をいやがらない 優等生だったわけではありません。 でも、 負けるのがイヤだから対局したくない と思った相手は16年前のこの人だけなのです。 ↓↓↓ http://tutaeru.net/web/110122.html |