October 16, 2011
第197号 壁は自分で作っている
| 囲碁をやっていると、上達の過程で壁が存在します。 たしかに存在します。 でも、その壁と言うのは 超えるためにはちょっと余計に工夫が必要だったり、 努力が必要だったりするという意味であって、 決して、 蹴っても、叩いても、崩すことのできない強靭な壁 という意味ではありません。 どこに壁がありますか? と訊かれると、○○級や○級や○段ですね・・・ と答えざるを得ないのですが、それは単に私の個人的事情 にすぎません。 他の人に訊けば、××級や×級や×段ですね・・・ と答えるかもしれません。それはその人の個人的事情です。 あなたは 絶対、初段には壁があるよね~ って、思っていませんか。 難しいから、そこには絶対壁がある、と 思ってしまうのが初段の壁。 私の個人的事情を言えば、 壁は12級と2級にありました。 2級の壁で 3級に落ち、 2級にもどったあとは、 2級→1級→初段 と10勝無敗で初段に到達していて、 初段には壁はありませんでした。 つまり、 本当は10級や初段という節目にあるだろうと思われている壁 などはまったく存在せず、 自分の偏った勉強や対局によってひずんだ棋力 を是正するための試練の場が存在するだけなのです。 それは、いわば個人の事情によってできた「壁」なので、 生じる場所は人それぞれです。 上達の壁は普遍的に定位置に存在するものではなくて、 偏った勉強と対局で自分で勝手に作ってしまったものなのです。 だから、同じ2級でも Aさんの2級とBさんの2級はまったく 異質である場合もあり、 Aさんは初段までスルスルと上がってしまう2級かもしれないし、 Bさんは一度3級、4級と降級してしまう2級かもしれないのです。 それはAさんとBさんが2級になるまで どのような経緯で勉強・対局をしてきたかにかかっているわけです。 その二人を同じ方法で指導してしまう愚をおかさぬよう、 囲碁指導者は配慮しなければならないでしょうが、 それはできていないというのが寂しい現実なのかもしれません。 |
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