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第20号 上達の一手

どんな趣味や習い事も入門者にはやさしいものです。
手ほどきをしてくれる人は大勢います。
囲碁の場合も同様です。
さらに初段をめざす人や有段者にも授業料は高くなるけれど教授してくれる人や教材が不足することはありません。

そのハザマで、一番放置されているのが10級から上をめざす人たちです。
正確には10級から5級くらいの人たちです。
何をどう勉強したらいいのかわからないという人が多いのに、なぜか、あまりかまってもらえないのです。

このレベルでは一つ一つマスターすることで1目ずつ上達できるというポイントがあります。

こんなに勉強しているのに、こんなに対局しているのに、なぜ上達しないのだろう、と思っている人はこのポイントのどれかが不足しています。

そのポイントとは何か。
個人差はありますが特に独学の人は勉強にムラがあるので、当然そのレベルなら知っていなければならない基本事項のいくつかが欠落していることが多いのです。

人によって欠落しているポイントはマチマチです。
それが皆を画一的に指導できない理由でもあるのです。
このような基本事項の欠落を避けるためには体系的な学習が必要です。

1図を見てください
たとえば10級になってもこんなことを知らない人が結構います。
体系的に習っていないと盲点になり易いところです。
白番です。黒の侵入をどう止めますか。
碁盤の右半分は無視して、ヨセの問題として考えて下さい。

白1と打つと、
C16にぶつかるまで黒に二線をずっと這われてしまいます。
序盤で相手に二線を這われるのは怖くありませんがヨセでは致命傷です。
かと言って、白がB10に押さえれば黒1と切られて取られてしまいます。

[1図]
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
19┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
18├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
17├┼┼┼○┼┼┼┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┤17
16├┼○・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤16
15├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
14├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤14
13├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
11├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
10├┼1・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09├●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
08├●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07├●┼○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
06├●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤06
05├┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤05
04├┼┼●┼●┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤04
03├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤03
02├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤02
01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘01
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**



2図を見て下さい。
ここは白1と一間にトビます。
白11までピタリと黒の侵入を止めます。

[2図]
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
19┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
18├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
17├┼┼┼○┼┼┼┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┤17
16├┼○・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤16
15├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
14├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤14
13911┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12835┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
111021┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
10├467┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09├●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
08├●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07├●┼○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
06├●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤06
05├┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤05
04├┼┼●┼●┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤04
03├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤03
02├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤02
01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘01
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**



3図を見て下さい。
こんな風になるわけです。
黒の侵入を最小限にくい止めました。

[3図]
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
19┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
18├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
17├┼┼┼○┼┼┼┼○┼┼┼┼┼┼┼┼┤17
16├┼○・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤16
15├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
14├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤14
13○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12●○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
11●●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
10├●●○┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤10
09├●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
08├●○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
07├●┼○○○┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
06├●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤06
05├┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤05
04├┼┼●┼●┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤04
03├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤03
02├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤02
01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘01
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**





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