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第201号 1万円札の横顔

1万円札を見たことありますか?

今の時代、
1万円札を見たことない人はいないと思いますが、
もし、見たことあるのなら、

次の質問に回答できるでしょうか?
もちろん、1万円札を見ながらでもかまいません。

(1)1万円札の表(おもて)にある人物はだれですか。

(2)1万円札の裏(うら)にある動物は何ですか。

(3)1万円札の横には何が書いてありますか。


できたでしょうか・・・
(1)は福沢諭吉
(2)は鳳凰(ほうおう)
   正確には「鳳」
   鳳は雄で凰は雌を表します。
   現在発行されている1万円札には「鳳」しか描かれていません。
   「にわとり」という回答は却下です笑

ちょっと、教養チェックでした。
強要チェックだった?

それでは囲碁の内容に入ります・・・

オイオイ、(3)の答えがまだでしょ。
それに、そもそも1万円札は表と裏だけで横なんかないでしょ!
と、ツッコミを入れていただけましたか?

ほとんどの人は1万円札の横なんて見たことがありません。
なぜなら、1万円札には横がないからではなく、
1枚しか見ていないから見えないのです。


銀行に行って、
1千万円、おろしてきて下さい。

そして、
テーブルに1万円札千枚の束をどん!と置いてください。

1万円札には横があったでしょ。

そっと、束の横を見てください。
何が見えましたか?


1千万円持っていない人は
1万円札の横顔を見ることはできません。

これと同じことで、
あなたが囲碁初心者なら、
10級の人の思考は見えません。

あなたが10級なら
有段者の思考は見えません。

あなたが有段者でも、
プロの思考は見えません。


同じ棋譜や盤面を見ていても
棋力によって、見えているものが違うのです。

そこには、それぞれ
到達してみないとわからない
知的センスと楽しさがあるのです。

初心者には10級の人の楽しさを知るべく上達してほしいと思います。

10級の人には有段者の楽しさを知るべく上達してほしいと思います。


それは
1千万円持っていなくても可能です。


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