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第202号 置碁を知らず有段者になれるか?

囲碁は同等の棋力を持つ者同士の対局である互先が原則です。

本当の真剣勝負ができるのは互先です。
対戦者も観戦者も、
人間は本来実力伯仲の勝負を好むようです。

私も置碁より互先が好きです。
初級者でも、互先を好む人は多いですし、
私の場合でいえば
むしろ、初級者のころのほうが互先を好みました。

しかし、
置碁は棋力が異なる者同士でも対等の戦いができる画期的な方法
でもありますし、
上級者に教わる上達のため有効な手段でもあります。

初級者ほど置碁の価値がわからないということなのかも
しれません。

初級者が置碁を好まない理由には2つあります。
1つは
置碁の打ち方は置碁でしか役に立たない
と思っている人が多いということです。


置碁で勉強した打ち方が
実は
互先の対局でも役に立ちます。


2つ目は
9子局から2子局まである置碁の打ち方を勉強するのが
大変だからという理由もあります。


9子局から2子局まで、基本的に打ち方はすべて異なります。
白も大変なのですが、
黒番はその打ち方をすべて学習するのは大変です。

それでなくても、いろいろ分からないことが多く、
まずは互先の打ち方を勉強しなければならないことが多い初級者に
9子局から2子局まである置碁の打ち方をすべて勉強しろ
というのは無理です。


置碁の勉強のしかたについては
説明をうける機会を得ることのできた初級者は
少ないのではないでしょうか。


結論からいえば、
初級者は互先のほか、最低限、9子局の打ち方を勉強すれば
それで良いでしょう。

8子局も9子局でほぼ同じ打ち方で対応できます。

上達するにしたがって、
石数を減らした置碁を打つ機会がふえるので
その実態にあわせて7、6、5子局・・・を研究することになります。

一番困るのは
置碁を打ってくれる先輩や指導者がいない場合です。
実はこういう人はとても多いのです。

囲碁仲間がいたり、囲碁のサークルに入っている人は
いいのですが、
対局相手に恵まれない人もいるでしょう。

まれではありますが、
結局、初段になるまで
置碁を打ったことがない、
なんて人がいても不思議ではありません。

それでも初段になれたのなら
いいのですが、

通常は置碁を打つことなく
初段になることはむずかしいでしょう。

対局相手がいないのは
必ずしも本人の責任ではないとはいうものの、

互先も置碁も含め、

対局相手を求めて
囲碁サークルを探す、

その努力を惜しむ人は自ずと上達にブレーキがかかってしまいます。


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