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第214号 あなたの目標は何ですか?

上達するためには、


詰め碁をやらなければならない。
手筋を知らなければいけない。
布石の勉強も大切だ。

目標を設定してそのためには何をしなければならないか?
を設定し、やるべき学習を進める。

囲碁に限らず、スポーツでも仕事でも、他の趣味でも
同じことですが、
これが目標を達成するための科学的な考え方です。

スポーツなら目標は勝つこと、記録を出すこと。
仕事なら目標は売上や利益を増やすこと。


囲碁なら目標は上達すること。

その目標は人によって、
10級になることだったり、
初段になることだったり、
6段になることだったり

するわけです。
ここまでいいでしょうか?


上達するということは
「結果」です。
実は結果というのは私たちひとりひとりの人間には
コントロールすることができないのです。

結果には世の中の森羅万象、すべてのことが影響します。
だから、
「結果」を目標に設定し、そのために必要な実行事項を決め、
それを実行しても必ずしもその「結果」を得られるという保証はないのです。
想定外のことがいくらでも生じます。

まず、上達のために必要な囲碁の本を決めます。
○○さんが推薦していたこの本を読んでみよう。

でも、その本がいい本ではなかったり、
いい本だとしてもあなたには難しすぎたり、
分かりにくかったり
合っていなかったり。

それは推薦してくれた人の責任ではないですし、
その本の著者の責任でもないですし、
もちろん、あなたの責任でもありません。

また、勉強したいと思っても、
飲みに誘われて断れなかったり、
仕事が忙しくなって囲碁どころではなくなったり、
家族の事情でそれどころではなくなったり、

そんなこんなで疲れて勉強する気になれなかったり。
要するに、
結果目標は誰だって、自分でコントロールできないのです。
どんなに努力したって
できないことはあるのです。

その結果、一向に上達せず、
ストレスがたまり、
自己嫌悪に襲われ、

負けるとさらに自己嫌悪に陥って
負けるのがいやで、怖くて
対局さえしなくなる。

上達するという「結果」を目標にすると
往々にしてこういうことになりがちです。

何がいけなかったのでしょうか。
「結果」「上達」「勝つこと」
が目標の人は生涯、ストレスに見舞われた人生を過ごすことになります。

実行すべきことは同じですが、
目標を自分でコントロールできない「結果」に置くと
こういうことになります。

実行すべきことは同じでいいのですが、
目標は「結果」に置くのではなく、「心」に置きましょう。

つまり、最終的な目標は「上達」ではなく
「楽しむこと」のはずなのです。
楽しめれば、目標も達成できます。

楽しければ、負けてもストレスはたまりません。
○○さんと楽しいひと時を過ごせたと
思えれば、負けても、楽しく思えるのです。

勝つことが目的ではなく、
楽しむことが目的なら
それが可能です。

囲碁が好きという事は
そういうことでもあるのです。


勝ちたいだけの人は
囲碁が好きなのではなく、
「勝つこと」が好きなのです。

だから、囲碁がダメなら
将棋、麻雀、パチンコ、競馬、オートレース
とすべての勝敗あるイベントに手を付け始めます。

囲碁が好きなら
楽しむことを最上位目標にしましょう。

そのために強くなる。
そして強くなるために勉強する。
という三重構造が成り立ちます。

楽しむことが最上位目標なら
負けてもストレスがありません。

ストレスがなければ続けることができます。
そして楽しむことを目標にしたからと言って、
上達できないわけではありません。

楽しむことが目標でも上達はします。
いや、ストレスがない分、その方が最終的には上達もするのです。


22:44 | Comments (5) | Page Top ▲

comments

素晴らしいご意見です。
感服しました。

  • 花見酒
  • 2012年04月17日 07:52

よく言われますねぇ。


「楽しみなさい」

でも、どうしたら楽しめるでしょうか。
意地悪な質問かもしれませんが、
それがモンダイなんですよ。

  • チャーリー
  • 2012年04月19日 16:38

花見酒さん、コメントありがとうございます。

  • いごっち
  • 2012年04月19日 19:02

チャーリーさん、コメントありがとうございます。
決して意地悪な質問ではありません。
本質的な問題だと思います。
楽しめなければ、趣味ではなくなってしまいます。
勝負ごとなのである程度勝敗にこだわるのは当然ですが、経験則で言うなら、ちょっとだけでも勝敗を度外視できる仲間がいると楽しめると思います。そういう意味ではネット対局だけだと難しいかもしれません。
地域や職場などで仲間を作られるといいと思います。私の場合は囲碁大会などに積極的に参加して交流を図りました。

  • いごっち
  • 2012年04月19日 19:13

なるほど、大会ですね。
緊張感と共に新鮮な感触を得られそうですね。
今度、機会があったら積極的に出てみたいと思います。
有難うございました。

  • チャーリー
  • 2012年04月22日 17:13

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