トップページ >囲碁エッセイ> 第216号 強い人のマネをする

第216号 強い人のマネをする

囲碁が強くなる方法って、いったい何でしょう。

囲碁を打つ人なら
誰もが考え、
誰もが結論を得ているはずです。

それは
強い人のマネをすることです。

たとえば
あなたが囲碁の初心者でも
基本定石を1つでも2つでも知っていれば
定石をまったく知らない
東大卒のどんなに頭の良い人にでも
圧倒的に勝つことができます。
それが定石の威力です。

定石は強い人たち、つまりプロ棋士の
知識の結集です。
これをマネして強くならないわけがないのです。

・・・と、
ここまで分かっていても、
定石を勉強しなくてもいい理由を
あなたは探していませんか?

暗記してもしようがないしね。
・・・もちろんです。

なかなか覚えられないしね。
・・・わかります。

楽しくなくなっちゃうよね。
・・・ごもっとも。

忙しいしね。
・・・そうでしょう。

定石を覚えて2目弱くなり、
なんて囲碁格言もあるしね。
・・・それは格言じゃなくて川柳でしょ。

と。こんな具合に。
それって、ただのナマケモノ。

こんな気持ちを抑えて
一生懸命、定石を覚えたとしましょう。
定石を覚えたら強くなっているでしょうか。
否です。

だから余計勉強したくなくなっちゃう。
それは定石の学び方が間違っているのです。

本で読みながら
頭の中でだけ
勉強していませんか。

高段者ならそれでもいいかもしれません。
そうでなければ、
本で読みながら
碁盤に実際に並べながら勉強して下さい。

そして
定石の手順を覚えることを
定石の勉強だと錯覚しないで下さい。

定石を学ぶということは
定石の手順を覚えることではありません。
定石の意図することの意味を理解することが
定石の勉強です。

定石の意味を理解できれば、
定石の手順通りに打ってはいけないこともある
ことに気が付きます。


定石の手順と言うのは
定石の意味することを
ある前提のもとで打てばこうなる、
ということを手順に示したものです。

ある前提とは、その定石で打たれる石以外の石が周囲にないことです。
だから
実戦において、周囲に自分や相手の打った他の石がある場合には、
定石の手順どおりに打っても成功する保証はないのです。

様々な局面において、
定石の意味することを汲んで
打つ手を考えて打つのが定石です。

もしかしてあなたは、
どんな状況でも
覚えた定石の手順どおりに打っていませんでしたか。

それでは定石の心が泣いています。


18:33 | Page Top ▲