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第22号 囲碁虎の巻

それを手にすれば免許皆伝、あっという間にプロレベルになれる・・・
そんな虎の巻があったらいいなぁと思ったことありませんか。

そんなものがあるわけはないのですが、それに近いものがあるのではないかという思いが脳裡をはなれません。

たとえば、日本棋院で院生指導用の「門外不出の」教書が構築されているのではないか、などとつい思ってしまいます。
いかに素質のある人たちといえどもプロになる人たちの上達が異常に速いからです。

しかし、そんなものがあれば、この情報化社会の世の中に漏れていないはずはないのに一向にその気配はありません。
もし、あったとしたらプロになればメシのタネなので外部に漏らすことはないでしょうがプロにならなかった元院生からは情報が漏れてくるはずです。

やはり、そんなものはないのか・・・

囲碁を若い年代に浸透させた人気漫画「ヒカルの碁」には院生の生活が描かれています。
そこには院生同士の対局に明け暮れる日々が紹介されていますが、あるはずの院生師範による教育の場面が不自然に無視されています。


日本のプロ棋士は「虎の巻」によって育成されている。

私がそんな疑惑を持った理由は他にもあります。
日本のプロ棋士の解説、定石、感覚がそろいもそろって同じだからです。
棋風に関するところを除けば、ベースとなる考え方が全く同じなのです。

昨今、中国や韓国で囲碁が日本以上に盛んになり、国際棋戦で日本を凌ぐようになると同時に中国定石や韓国定石と呼ばれる日本での今までの定石とは異なる打ち方が囲碁雑誌などで紹介されるようになりました。

まだ、何が正しいのかは神のみぞ知る、ですが場所が異なれば同じ時代にも違う考え方があることが明白になると、日本のプロ棋士の解説、定石、感覚がそろいもそろって同じだという事実はどう見ても不自然です。

日本のプロ棋士は「虎の巻」によって育成されている。
この疑惑は私の中でますます大きくなっています。


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