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第223号 ゴールのないマラソンをあなたは走りますか?

マラソンとか囲碁は人生にたとえられることがあります。
それは、
途中で山あり谷あり、短時間では結果が出ず、
最後まで終わらないと勝負が決まらないからです。

マラソンは折返しでトップを走っていた選手が
そのままトップでゴールするケースは非常にまれです。

アマチュアの囲碁に至っては一手一手、形勢が逆転する
ハラハラ対局は日常茶飯事です。

そんな過激なスポーツやゲームでも、
ゴールがあるからこそ、やりがいもあり、楽しくもあります。
もし、マラソンにゴールがなかったら・・・
ただの地獄です。ただの拷問です。

囲碁も一手打つごとに21路、23路、25路・・・
と碁盤が広がって行き、
終局がなかったらどうでしょう。

私だったら、打ちません。
終わりがあるから
楽しいし、美しい。
人生とまったく同じですね。

ここで、
1局の碁を上達の過程に置き換えて考えてみましょう。
囲碁を打つ人は1局に命をかけているわけではありません。
「強くなって、生涯を通して永く楽しみたい。」
そう思っていることでしょう。

つまり、1つの対局で勝つことだけ考えているわけではなく、
その1局1局の対局を通してより強くなろうと
しているはずです。

にもかかわらず、
目標を設定しなかったり、
あいまいな目標設定の人が多すぎるようです。

入門者が初段になりたい
という人は多いですし、
私もそうでしたが・・・
それは希望であって目標ではありません。

上達するためには
もっともっと小刻みに
現実的な目標設定が必要です。
1年単位で区切って、
級なら3~5ランク上昇を目標にするのが妥当なペースです。

もちろん、もっと上達してしまう人もいます。
テキストや師に恵まれれば上達も早いし、
時間を多く使える人の方が上達は早いです。

でも、標準的には
3~5ランクを目標にするのがいいでしょう。
それでもその目標を達成できる人は1割程度でしょうか。

入門者ならまず半年で20級を目標にして、
そのあと1年ごとに5ランクずつ、15級、10級・・・
10級になったら、
7級、4級、1級と
1年ごとに3ランクずつというのが私のおすすめの目標設定です。

囲碁を始めようと思い立ってから
初段になるのは6年後ということになります。
ずいぶん時間がかかると思うかもしれませんが、
このペースは早いほうです。

時間がかかるどころか
一桁級で永久にとどまってしまう人のほうが
圧倒的に多いのが実情です。

このくらい計画的に目標設定して、着実に進めていかなければ
まさにゴールのないマラソンになってしまうのです。

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