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第230号 負けて覚える囲碁かな

囲碁は地の広さを競うゲームです。
地が多い人が勝ちます。
だから地を広げる手を打ちましょう。

まさか、こんなことを教える囲碁の先生はいないと思いますが、
地の広さを競うゲームなのに
地を広げる手を打ってはいけないなんて、
わけがわからないという人は多いのではないでしょうか。

もちろん、
囲碁は地の広さを競うゲームであるということに
間違いはありません。
でも、言葉が足りません。

囲碁は(終局時に)地の広さを競うゲームなのです。
(  )の中を捕足しないとほとんどの入門者が囲碁の正しい打ち方を
間違えます。

あせって、地を稼ぐ手ばかり打っても地はなかなか増えません。
今は地が増えなくても、
終局時に地が増える打ち方が囲碁の技術なのです。

だから地を広げるのではなく
模様を広げる模様碁という打ち方が存在します。
模様碁というのは痩せた豚を食うのではなく、
餌をやって太らせてから食うという発想です。

たとえが最悪かな??

模様をそのまま囲って地にしたがる人が多いのですが、
それではただの「地を広げる手」を打っていることになります。

正しい打ち方は
相手に焼きもちを焼かせて
わざと打ち込ませ、それを攻めながら地を増やします。
相手が打ち込んでこなかったら囲って構いません。

この「模様碁」の打ち方の対極には
確定地を早めに確保して先行逃げ切りを図る
「地に辛い碁」も存在します。

「地に辛い碁」を打つトッププロもいます。
でも、アマ、しかも初・中級者がこの打ち方で打つと
碁が小さく固まってしまう傾向が強いのです。

私は初・中級者こそ、上達のために
模様碁を打ってほしいと思っています。

模様碁は
対局の途中まで地が確定しないので、不安です。

打ち込まれて中で生きられて大敗することも多いです。

だから嫌がる人も多いのですが、
負けることを嫌がる人は上達が超早いか超遅いかのどちらかです。


「負けて覚える相撲かな」
のことわざどおり、

「負けて覚える囲碁かな」

負けてこそ、勝つための模様のほどほどの大きさ
を覚えられるのです。


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