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第231号 勝つ方法は二つのどちらか

テニスや卓球で勝つには次の2つの方法しかありません。

A:相手がミスするまで返すか?

B:相手のいない場所に打つか?


どちらでも勝てますが、Aはピントが外れています。
というか、
「相手がミスするまで返しなさい」
と教えるコーチがいたらバカです。
それを信じて実行する選手もバカです。

でも、これに類したことは世の中にはたくさんあります。
自分で気が付かずにAの方法を愚直に実行している人も少なくありません。

さて、あなたはどうですか。
囲碁をAの方法で対局していませんか。

相手が間違った手を打つのをひたすら待ち続けながら
定石を愚直に打ち続ける・・・
結構、図星だったのではないでしょうか。

えっ、それって、間違いですか?
という声も聞こえてきそうですが、
一見、正攻法と思える方法には落とし穴があるのです。

相手が間違った手を打つのをひたすら待ち続けながら
定石を愚直に打ち続けるとどうなるか。

相手が間違えなければどんなに定石を正しく打っても
あなたは永遠に勝てないのです。
永遠に強くなれないのです。

たしかに、
まったく間違えない人はいないので、
勝てないとは言い切れないかもしれません。

でも、まったく間違えない人はいない
ということはあなたも間違えるということです。

結局、同じ力の人が対局すれば、
その時の調子で間違いの少ないほうの人が勝つ
という運を天に任せた勝負にしかなりません。
勝つべくして勝つという理想からはほど遠い状態にいるわけです。

定石の手順を覚えることはもちろん大切です。
でもいつまでもその段階では強くはなれません。

相手のいない場所に打つということは
ズバリ、
「戦略」のことです。

囲碁では、
テニスでいうところの「相手のいない場所」とは何か。



相手が間違えるのを待つのではなく、

相手に間違えた手を打たせるということです。


判断を迷わせ、間違った場所(ダメ場)に誘い込むという
戦略が必要なのです。
狭い場所に打ちたくさせるように誘い込む手を打つということです。


一手一手は間違えていないのに
終わってみたらボロ負けしたということはないですか?

そんなときは頭の中が???になりますよね。
それは相手の
「間違えた手を打たせるという戦略」
にはまっているのです。

有段者、高段者は例外なくこの戦略をマスターしています。
ただ、基本定石の手順や意味が分からないうちは
この戦略をマスターするのは時期尚早です。


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