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第238号 囲碁と地下鉄工事

人類は地下鉄なんてすごいものを発明したものです。

都心で仕事をしていると、
どこに出かけて行くにも

地下鉄を利用すると、
駅から歩いて20分もかかる所はありません。
麻布を除けば、ですが。

若いころは
移動にほとんど地下鉄を利用していました。
でも、地下鉄がある都市って、
東京の他は大阪、名古屋、福岡、札幌、横浜くらいなものだって、
ずいぶん後になって知りました。

どこの都道府県にもあるものだと思っていたんですね。

地下鉄は都心の交通網としては
欠かせないものになっているわけですが・・・


あの地下鉄はどうやって、地下に入れたのかって
考えると夜も眠れなくなるのでやめておくにしても、

地震などの大きな災害がニュースで報じられるたびに
そのとき地下鉄に乗っていたら助からないなと
恐怖を感じることがあります。


災害のとき以外にも地下鉄に恐怖を感じることがあるとすれば・・・

それは囲碁です。



囲碁を始めてから、

地下鉄工事現場などの近くを通ったときに
ぶるっと身震いするようになりました。

故梶原武雄九段の言葉に
地下鉄工事ばかりしていては碁はオワ
という名言があります。

オワというのは終わりの意味で、
プロ棋士が「終わり」、つまり「投了」の意味で時々使う言葉です。

地下鉄工事というのは石が第一線、二線の低いところ
に行くことをたとえた表現です。

もっと、オーソドックスな表現では

四線は勢力線
三線は実利線
二線は敗線

という格言があります。

聞くところによると
一線は死線
というのもあるそうです。

序盤に
地下鉄工事のように低いところ、
第一線、二線、
つまり死線、敗線ばかり打っていては
勝てるわけがないというわけです。


このあいだ、負けた自分の棋譜を
改めて見直してみたら、
たしかに序盤の第一線、二線の石が多いということ
に気が付きました。

特に連敗しているときにこの傾向が強いようです。


連敗が続く、
なぜか、勝てない・・・

というときは
序盤50手くらいの間に
第一線と二線に打った石の数を数えてみましょう。

それが相手より多ければ負けている確率が高いです。
気になったら自分の棋譜をちょっと、チェックしてみましょう。


相手がうまくて
第一線、二線に打たされているということもあります。

まずは、意識して
序盤に自分が打った石の位置を見てみるといいでしょう。


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