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第241号 囲碁上達の必須要件

私が級位者のころ、・・・
もっと具体的に言えば、10級のころ、
定期的に参加していた囲碁大会で周りの人たちと
よく、話をする機会がありました。

会場の右半分の有段者のコーナーを横目で見ながら
口をついて出てくる言葉は、みな、
「初段になりたい」
でした。

年4回実施される囲碁大会でしたが、
そのような機会を利用しないで自宅や職場、近所の囲碁仲間だけで
くすぶっている人たちより、
その人たちのほうがはるかに上達していました。

私の職場の囲碁仲間が内弁慶で外には出ず、
まったくと言っていいほど
上達しなかったのに対して、

囲碁大会で毎回お会いする人たちは、会うごとに
それぞれペースに違いはあっても
確実に昇級していました。

その人たちは
なぜ、昇級することができたのでしょうか。


他に良い囲碁教室にかよっていたからでしょうか。
いい本にめぐりあっていたからでしょうか。
プロ棋士に付いて教わっていたからでしょうか。


誤解を恐れずに
あえて断言しますが、
3つとも違います。

どんな勉強も、
習い事も、
スキルアップも

人に教えてもらうものなんかないのです。


どんなにいい教材を与えられても
どんなに優秀な先生についたとしても
それで上達が約束されるわけではありません。


自分でやろうと思った時にしか上達しないのです


これを覚えなさい、
と優良教材を与えられるより、

やる気を起こして研究し、
生じた疑問を解決できる手段を持っている人が
上達しているのです。

つまり、上達の必須要件は

(1)本人のやる気
(2)疑問を解決できるシステム(先生)


の2つなのです。

疑問が生じたときに解決できないで
そのままうやむやになってしまうと意欲をなくします。

与えられた知識100より、
生じた疑問を1つ解決できる方が上達できます。

本人のやる気を起こすものは
指導者の熱意であり、

疑問を解決できるシステムとは
体系化されたわかりやすさを提供する教材などのカリキュラムです。


指導者の熱意の「熱意」とは、
金儲けをする熱意ではなくて、
教え子が上達することに喜びを感じる気持ちのことを言います。


果たして、

今の囲碁指導者にどれだけそういう人がいるでしょうか?
体系化された囲碁教材があるでしょうか?

それが囲碁人気の停滞の原因の一つであるような気がするのです。


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