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第243号 布石~二択と四択の解き方の違い~保存版

布石を感性だけでとらえると、
安定的に正しい打ち方をマスターすることはできません。
一見、あいまいに見える布石も
実は論理的に分析することができます。

まず、
布石の問題を次の2つのタイプに分けてみます。
1 次の一手をA~Dから1つだけ選んでください。
2 次の一手をA、Bをから1つだけ選んでください。

おそらく、この2つの
本質的な違いを意識している人はいないのではないでしょうか。

選択肢を4つ考えるのが面倒だから2つにしたんじゃないの?
私も最初はそう思っていました。(笑)

まず、意識してほしいのは
選択肢があるだけで相当なヒントになるということです。

対局では打つたびに碁盤上にABC・・・と
選択肢が表示されるわけではないので
実戦対局って、ものすごく難しいということですよね。


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1、二択問題の考え方
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二択の問題は俗な言い方をすれば
一か八か、どっちか
という大上段に構えた問題です。
決断を要求されているわけです。

基本的には広さ(大きさ)を問うわけですが、
内容別にはさらに次の3つのタイプがあります。

(1)大場と急場の選択
(2)大場と大場の選択
(3)急場と急場の選択
(1)と(2)は市販の棋書では頻出パターンです。


(1)大場と急場の選択問題の考え方

大場と急場では急場が優先するのが基本で、
選択肢のどちらか1つが急場であることを認識できれば
もう正解が出たようなものです。


(2)大場と大場の選択問題の考え方

大場同士の比較では、さらに分析が必要です。
大場には模様の大場と地の大場があります。
(a )地と地の比較が一番やさいい。
(b )大場と大場の比較が次にやさしい。
(c )地と大場の比較はむずかしい。
ということになります。
地と地の比較は広さの目数をやヒラキの幅を
数えればいいだけです。


(3)急場と急場の選択

急場と急場の選択は高段者向けで、
市販棋書にはめったにありませんが、
実際の対局ではこれが重要です。


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2.四択の問題の考え方
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四択の問題は一か八かではなく、
詳細な分析が必要になります。

第1段階で
4つの選択肢を大場か急場に分けます。
すると、次の5つのケースに分かれます。

(1)大場が3つ、急場が1つ
(2)大場が1つ、急場が3つ
(3)大場が2つ、急場が2つ
(4)大場が4つ
(5)急場が4つ

実戦ではどれもありますが、
勉強をさせるための問題では
(2)と(3)、(5)は難しすぎるのでほとんどありません。
(1)と(4)がほとんどです。
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ここまで分析すると二択問題と同じ解き方になります。

(1)大場が3つ、急場が1つの場合

この場合は急場を選びます。
3つの大場同士を比べてどれだ?
と悩むのはナンセンスかもしれません。

ただし、クソ手を急場のように見せかけて、誤答を誘発している
場合もあるので注意しましょう。これだと難問です。
この場合は残り3つの大場を比較して決めます。


(4)大場が4つの場合

地の大場か模様の大場かを分けて、
二択問題に収束します。


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3 まとめ
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このように分析していくと
出題者の意図が読めてきます。

棋力判定問題などは
打ち方そのものの難易度のほか、
このような選択肢の設定の仕方によって問題の難易度を
調整して作成されています。

出題者の意図が読めるようになれば、
対局相手の意図を読むのも可能です。

実戦でも一手一手を
このように分析していくと
雰囲気ではなく、
棋理として正しい手を導き出すことができるようになります。


安定した棋力は、
勘で正解手を当てるのではなく、
論理で導く正解手をどれだけ多く打てるか
という確率で育成されるものです。

もちろん、
囲碁には心理戦もあります。

惑わされない強い意思と
相手の気持ちを読み取る
繊細な感情も必要です。


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