June 25, 2013
第244号 足し算、掛け算ができますか?
失礼なヤツだなと、 お思いでしょうが、 実際、できない人が多いのです。 世の中には、足し算で考えなければならないことと 掛け算で考えなければならないことがあります。 両者を混同している人は どんな分野でも成功していません。 日本の教育では ほとんどが足し算思考です。 しかも順算思考です。 1+1=? の答を教えるのが日本の教育です。 答は必ずあり、しかも一つだけです。 1+1=2 を覚えたら100点を取ることができて、 東大に入れます。 。。。? 社会に出ると、 結果を2にするためにどうしたらいいか? を考えなければならない場面のほうが多くなります。 つまり、 ○+○=2 の○が答です。 これは逆算思考であり、かつ、答が複数あります。 1+1=2 でもいいし、 2+0=2 でもいいです。 あるいは、 0.5+1.5=2 でも正解です。 人によって個性が出ますが、 どれが一番いいのかはわかりません。 逆算思考ができる人はかなり優秀な人です。 でも、さらに掛け算ができないと なかなか成功はできません。 足し算と掛け算の違いを知らないと、 どういうことになるか。 掛け算の場合も足し算と同じことを してしまう人がいるのです。 2+0=2 だから、 2X0=2 としてしまう人がいるのです。 囲碁もしかりです。 布石、三連星の打ち方を勉強しました。 中国流も勉強しました。 1+1=2 です。 布石、三連星の打ち方を勉強しました。 中国流はまだわかりません。 1+0=1 です。 これは足し算思考でいいのです。 でも・・・ 布石は超得意です。2です。 でも、死活まったく勉強していません! 0です。 2+0=2 です! ・・・ちがいますよね。 これは掛け算で考えないといけないところです。 2X0=0 です。 どんなに布石の達人でも、 死活がまったくわからなかったら、 対局では百戦したとしても1勝するのも困難でしょう。 部分力は足し算ですが、 総合力は掛け算で力が表に出ます。 ゼロや弱いところがあると、 そこがボトルネックになって全体の力が 落ちてしまいます。 すべてを同時に勉強していくことはできませんが、 長期的にはバランスよく勉強していくことが 上達の早道なのです。 |