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第247号 黒番と白番の心理分析

黒を持つときと白を持つ時で
打ち方が変わってしまう人がいます。
何を隠そう、私もその一人です。

打ち方が変わるというのは、
黒を持ったときは模様碁、
白を持つと地に辛い、
という意味ではありません。

それなら、ある意味、まともです。
そうではなくて、

黒を持つと
模様碁を打ちながら地を囲いたくなり、
白を持つと、やたら好戦的になってしまうのです。

心理的には
これは当然と言えるかもしれません。

黒番で模様を張ったら、
それをそのまま地にしたいと誰でも思います。

白を持つと、
黒に一手先行されているという思いから
仕掛けないと逃げ切られるとばかりに
戦いを仕掛けていきがちになります。

コミがあるので決して白が不利というわけではないのですが、
そこが人間心理です。


結果が特に悪いのは言うまでもなく黒番のケースです。
模様碁を打ちながら地を囲ってしまうのですから当然です
心理的に云々する以前にこれは棋理に反しているわけです。

模様碁の真意は囲うことではなく、
相手に入らせて、それを攻めることで利を図るということなので、
囲うのは真逆の行為です。

白番で好戦的になる場合は
人によって結果が異なります。

普通の人は
無理手が増えて負けにつながることが多いでしょう。

しかし、
普段、守りが強すぎる人は、白番のとき、好戦的になると、
守りと攻めがちょうどいいバランスになることもあります。


それを黒のときに応用したら
厚みや模様を囲うことなく、
攻めに使うという正しい打ち方に開眼できるかもしれません。


このように
黒番、白番、
あるいは置碁などで
立場を変えることによって、
自分のかたよった打ち方や
間違った打ち方に気が付くことがよくあります。


そんなことでも棋力アップのきっかけになれば
貴重な気づきになるでしょう。


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