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第250号 注意力とザル碁

囲碁に必要な資質は何か?
と問えば、いろいろな回答が出てきます。

先を読む力

冷静さ

記憶力

判断力

決断力

忍耐力

理解力

・・・


これらのどのような能力・資質を持っていても、
理論上はそれが棋力アップにマイナスになることはありません。
当たり前です。

それでは
意地悪な言い方ですが、言い方を変えて、
強くなるためには
これらの資質をすべて持っていなければならないのか?


そうです。
と言うと、
引いちゃいますよね。
じゃあ、無理だって。

人の能力はそれぞれです。
典型的なのは、
左脳型で、理論的なことが得意な人と
右脳型で、感覚的なことが得意な人。

一般的には
前者は死活やヨセが得意で、
後者は布石が得意です。

でも、全部の資質を持っていたら万全でしょうか。
プロになれちゃうでしょうか?

いえ、たとえ、上述した全部の資質を持っていても、
強くなれない場合があります。
何が欠けているのか?



それは
「注意力」
です。


注意力がないと
他の資質・能力がそろっていても
それが活かされません。


ザル碁という言葉があります。
正式な用語ではないので、定義を言っても意味ないのですが、
一般的にはザル碁とは
細かい思慮に欠けた粗雑な碁のことを言います。


細かい思慮に欠けているということがすでに
能力・資質に欠けているという意味なのかもしれませんが、

そうではなくて、
能力・資質があっても注意力がないと
つい、うっかりで打ち間違えて
能力・資質がないのと同じになってしまう
という意味だと私は理解しています。


すべての能力が備わっている人なんていないかもしれませんが、
逆に言えば、
誰でも何かしら一つぐらいは能力を持っています。
その能力を活かすことを考えてほしいのです。
それで十分です。


でも、
せっかくの能力・知識があっても
注意力がないと、ザルから水がこぼれてしまうように
それが碁盤上で活かされないわけです。


自分の能力を活かすために一番必要なのは
「注意力」です。


注意力というのは
勉強して身につくものではありません。
ただ、注意すればイイだけです。



「いや~私、そそっかしいんで・・・」
という、あなた!
それも楽しいキャラですが、
囲碁の場合はそのキャラは返上しましょう。


他に急場や大場はないか。
死活を見誤っている場所がないか。


すべての一手を打つ前に

碁盤全体を見渡しましょう。




部分にとらわれずに碁盤全体を見ること。

それが注意力です。


それを心がけるだけで2目くらい
棋力アップしてしまう人も大勢いるのです。


勉強して技術で2目アップするのと、
注意力だけで2目アップするのと
どっちが簡単かと言えば、当然、



・・・



どっちかなあ?

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