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第261号 棋書の正しい選び方・読み方

上達するための教材にはいろいろあります。

ビデオやDVDもあり、
もっとも効果のあると思われているのは
囲碁教室の通学コースです。

私も囲碁教室の通学コースが一番効果があると思います。
講師が教え上手ならという前提が付きますが・・・

しかし、
これらは価格が高いため、
利用するには経済的にかなり余裕のある人と
時間のある人に限られるのが事実です。

もっと手ごろな価格で多くの人が囲碁を勉強する教材として
基本となるのは本(棋書)です。

あなたは棋書を購入して勉強していますか?
それなら上達していますよね?


ちょっと意地悪な言い方でした。
でもそこが本質なのです。
だから響くように
わざと意地悪な言い方をしました。



重要なことは
本来上達できるはずの棋書を読むことで
上達できない人が大勢存在していることです。



それはなぜか
を考えてほしいのです。


答を言います。
2つあります。


それは

1 あなたが自分に合っていない(難しすぎる)棋書を選んでいるからです。

2 棋書自体が書き方が下手でわかりにくいからです。



1は半分はあなたの責任かも知れません。
2はあなたの責任ではありません。

自分に合っていない(難しすぎる)棋書を
読んでいる人が多いことに関しては
以前にも、
背伸びしない方がいいということは書いていますが、

たとえば、
10級の人の上達法としては
有段者向けの本を10%マスターするよりも
入門書を90~100%マスターする方が上達します。


これは結構、ほとんどの人が納得していないはずです。
少なくとも実行していません。
つまり、本質を見誤っているからです。

知識が多いことが強いことではありません。

基本知識を使いこなせることが強いということです。


このことに気が付いていません。
だから上達しません。
ここが分からないと先に進みません。

次に棋書自体が分かりにくいこと。
これはあなたの責任ではないので
工夫が必要なところです。

なぜ、多くの棋書が分かりにくいのか。
それは
(1)説明の文章が舌足らずで下手なこと
(2)1つの棋譜図の石に打ち順の番号を5手以上書いている

からです。


(1)については、著者につける薬がありません。
(2)については
5手ならまだぎりぎり許容範囲で、中には10手から15手も数字を振ってあり、
そこまで棋譜図を見ただけで理解できるなら
もうプロレベルだろう!
と突っ込みを入れたくなります。


手順を10も15も1つの棋譜図に入れている棋書は
実は自宅など、碁盤のある場所で
並べながら読まなければ理解できないでしょう。

でも、実際には通勤の車内や、待ち合わせや昼休みなどの隙間時間
に読む機会が多いと思います。

工夫、
それは

通勤の車内で読む棋書と自宅で碁盤に並べながら読む本を

はっきり区別することです。



ちなみに
私の囲碁レポートの棋譜図は
原則として1図に3~5手までに収めています。

めったにありませんが、それ以上の場合は
碁盤に並べて勉強してほしいと思っているわけです。

棋書を選ぶときは
ぱらっと見て、
棋譜図にいくつの手順番号が振ってあるかを見てみましょう。

でも、市販棋書はほとんどが自宅で碁盤に並べながら読む本です。
それを通勤の車中とかで見るだけで勉強したと思っても
頭に入っていないのです。


通勤の車内で読める市販棋書としては
「ひと目」シリーズのようなものがあるでしょう。



さて、これであなたの行動は変わるでしょうか。

相変わらず、
碁盤に並べなければわからない棋書を目で見て勉強しているのなら
あなたの初段はほぼ永久に不可能となるかもしれません。


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