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第265号 棋書とビデオ講座と大盤解説

囲碁の学習方法にはいろいろあります。

1つの分類法は、独学と囲碁教室。
通信教育もやり取りする相手がいるという意味では囲碁教室
のほうに分類されます。

独学と囲碁教室、
この2つの違いはモチベーションの維持の度合いです。
一人ではよほど意思の強い人でなければ継続できません。

囲碁教室は効率の問題は度外視すれば、通ってさえいれば
上達はゼロではありません。

通信教育も同じです。
課題を出していれば、なんらかのコメントをもらえます。

これはどちらがいいとかの問題ではなくて、
学習を止めないようにするため刺激を受ける必要がある
という意味では独学は弱いです。


さて、次の分類は独学と囲碁教室の両者に共通する
学習法の選択の問題です。


(1)本を読んで勉強する棋書学習。

広い意味では市販本の他、レジュメやプリント、PDFファイル等
静止画面でコンテンツを見る学習法のことです。
 

(2)テレビ、ビデオ(DVD)学習

静止画面に対して、これは動画学習のことです。
テレビの囲碁講座や、
自分でビデオ(DVD)を購入して学習する方法です。

囲碁教室における大盤解説などもこれに分類します。
囲碁大会などのときの合間を縫った1コマ大盤解説とか、
タイトル戦の実況大盤解説などもこれに含まれます。


どっちが学習効果が高いのか?

ここ、重要です。


結論から言えば、棋力によって多少異なります。

初心者に分かりやすいのは動画学習です。
棋書などで、棋譜1枚に手順を番号で打った石がいくつも
印刷されたものを見ても、分かりやすいとは言えません。

分かりにくければ、結局途中で投げ出してしまうので
効果もクソもありません。
(失礼!)

だから、動画が良いということになりそうですが、
動画だけでは分かりやす過ぎてヨミの力を鍛えられないのです。


また、ヨミの力のある高段者には
動画は、かえって、まどろっこしいでしょうね。


私が考慮しているのは

初、中級者を意識したときは
分かりやすく、かつヨミの力をそぐこともないように、

静止画面において、手順番号が入った石の数を2~4個程度に
留めた棋譜を組み合わせて説明していくということです。


そのくらいなら盤上をイメージできるでしょう。

棋書には番号が10個もある棋譜図が並んでいるものが多いです。

間違えてはいけないのは、
こういう棋書は高段者向けとか、
初級者にやさしくない本だと決めつけること。


番号が10個もある棋譜図は出版社のページ編集の都合で
そうなっているだけであることが多く、
つまり、
碁盤に並べて勉強してくださいという意味なのです。



初級者ほど、碁盤に並べて勉強するのを面倒がって、
本だけで勉強しようとする傾向があるので気をつけましょう。



あと、動画の分類に入る大盤解説ですが、
私の経験から言うと、レジュメがなければ効果ゼロです。


囲碁大会などのときの合間を縫った1コマ大盤解説
は何度も受講したことがあります。
その場では、ああ、そうかとか納得したり、
楽しかったりするのですが、

その時の知識は1つも
記憶に残っていません。


タイトル戦の実況大盤解説なども同じです。

動画の内容を初・中級者はその場で覚えることが
できるわけないです。


そういう意味では

理解を助け、記憶にも留めさせるために
動画にテキストが付いているものが
上達には効果があると言えそうです。


ビデオに解説本もついて、
課題の添削もある通信講座があれば、

1 動画で理解する
2 紙面で確認して覚える
3 講師とコミュ二ケーションでモチベーションを維持(=学習の継続)

と、
初中級者には3拍子そろった教材ということになりそうですが、
それに実戦対局が伴えば、
鬼に金棒ですね。



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