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第269号 詰碁をやると本当に強くなれるのか

プロ棋士がおすすめする上達する囲碁学習法は
詰碁と棋譜並べと相場は決まっています。

しかし、
よくもまあ、こんないい加減なことを
言うもんだと呆れるばかりです。


「 詰碁と棋譜並べ」
といわれてそれを鵜呑みにして時間をかけて勉強したけど
さっぱり上達しないので、上達をあきらめてしまった人が
なんと大勢いることでしょう。


まず、今回は詰碁の話です。

「詰碁は数稽古です、数をこなせ。」
とばかりに、詰碁を毎日やって日に日にメキメキ上達し、
級がどんどん上がった人がいったいどれだけいるでしょうか。

詰碁は詰碁。
囲碁ではありません。


クイズのような難問を
何問解いたところで囲碁は上達しません。


「だから、やさしい詰碁を
をやったほうがいいんだよね。」

ここまで教えてくれるプロはいます。
それで効果が全くないとは言いません。

でも、やさしい詰碁を毎日毎日反復練習するだけでは
メキメキ上達するというわけにはいかないのです。


クイズのような難問を
いくら解いてもダメだというのは
対局ではそういう形は出てこないからです。


読みの力を養うにはいいかもしれませんが、
効果が出るまで先の長い話ですね。

効果が出るまでに上達を諦めて
囲碁をやめてしまうでしょう。


また、やさしい詰碁なら上達するというのも
ポイントがボケています。



実戦対局の中で出てくる形
とか、
定石の中に含まれる死活部分

とかに焦点を当てて勉強しないといけないわけです。


それと、
実戦対局では、詰碁のように
さあ、ここで黒先白死の場面です!
なんてだれも教えてくれません。


当たり前ですが、
笑っちゃうでしょ?
じゃあ、詰碁って一体何なんだって。


だから詰碁は囲碁ではなくて
詰碁というゲームなのです。


詰碁そのものだけでなく
死活場面になる1歩、2歩手前から
死活場面を予想できる知識がまずは必要です。

体系的な「形の研究」を優先しなければならないのですが、
それを指摘しているプロ棋士やインストラクターはいません。

初・中級者の場合、
死活そのものを間違えるとかより、

その前段階で、
自分で死にそうな形になるように
打っていることが多いです。


死活のヨミ以前に、
石の形を知らないからです。

そして、
死活を間違えるならまだましで、
死活の場面になっても気がつかずに
放置してしまうことのほうが多いのです。

自分が危ない場合も
相手を殺せる場合も。



相手の石を殺すより、自分の石を守るより
他の大場の方が大きいから放置する
というのなら、それは構いません。


それはまた
別の次元の大局観の話になるわけです。



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