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第273号 棋書はストーリーを語れ!

あなたも書店などの囲碁コーナーに行ったとき
ふと、立ち読みしたことがあると思います。

もちろん、立ち読みといっても
10ページも20ページも読むことはないと思います。
えっ、読みますか?

そんなにたくさんのページを見なくても
これ、良さそうだと思って
買ったことがあるでしょう?

買わないまでも
次回検討しようと、
書名をメモしたりするかもしれません。

その時、
何を根拠にその本を良い本だと判断したでしょうか?


表紙がかわいいから?

最低です。(笑)




紙面がカラー刷りできれいだから?

最低から2番目。


初段を目指す・・・みたいに
タイトルがかっこいい!から。

最低から3番目。



ページ数が多いから。

これは本質から外れています。



価格が安いから。

これも本質から外れています。



自分の棋力に合いそうだから。



ピンポーン!
では、それは具体的には
どこを見て判断しますか?


表紙?
まさかね。
最初に戻っちゃう。


私はまず最初に目次を見て、
その棋書にストーリーがあるかどうかをチェックします。
小説じゃないからストーリーはないでしょ、
と思うかもしれませんが、



著者が読者に棋力アップしてもらうために、
どのように導こうかという一貫したストーリーがあって当然なのです。




ところがそのストーリーがない棋書が
なんと多いことか。

こんなことも知ってるんだぞ、とばかりに
自分が書きたいことを書く、
そういう、著者の自己満足的な棋書が多いのです。

また、
ストーリーがないものの例としては
難易度がバラバラなものがあります。
第1章から第5章まで
どう見てもそれぞれ難易度がバラバラとか。


級位者向けの棋書なのに
高段者レベルの手筋の説明が入っていたりするのも
ストーリーがないものの例です。
これは読み手が混乱します。

高段者向けの本で、
基本から書き起こしているのは
ありです。
でも、その逆はダメなのです。


初・中級者に
高段者レベルの内容を理解しなければならないと
誤解させるような棋書は
級位者を挫折させるだけで
「百害あって、一利なし」です。


級位者向けの棋書なのに
なんでこんな難解定石を説明しているの?

級位者向けの棋書なのに
なんでプロの難解な棋譜を解説しているの?

そういう奇書が・・・
いや、そういう棋書がたくさん市販されています。

良い棋書の判断基準は
読者を棋力アップさせるストーリーがあるか?
なのです。


そうしてみると
私の目に叶う棋書は
本当にわずかになってしまうのです。



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