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第274号 上達への5K

いまから10年ほど前、石倉昇九段が
NHK囲碁講座を担当した時に
「上達への5K」という上達法を紹介していました。
上達法といっても具体的なハウツーものではないのですが。。。

5Kというくらいなので、
5つの方法の最初の1語がすべて「か行」
で始まるので覚えやすいです。

当時、私もなるほどと思ったので
今回これを紹介したいと思います。

(1)一つめのK=感動

プロの棋譜を見たり、講座を見たり、棋書を読んだりしたとき、
「なるほど、こう打てばいいのか!」とか、
「えーっ、こんな手があるのか!」
とか、感動したことはないでしょうか?

感動と言っても、
その程度は様々ですが、感動したことって
忘れないんですよね。

感動というとちょっとオーバーかもしれませんが、
意外だったり、鮮やかだったり、バランスが美しかったり・・・
そう感じた時に印象に残ることがあります。
それを感動と言っているわけです。

感動しなければ、
印象に残らないので
記憶にも残りません。

これをマスターしようと思えば
暗記でもしなければなりません。
暗記は苦痛です。
学生時代の数学の公式の暗記みたいです。

ごくごく、常識的に言えば、
感動しない人は囲碁の上達はとてもむずかしい
でしょう。

というか、
感動できない冷静すぎる人は
何をやっても無機質です。


(2)2つめのK=好奇心

感動しても、どこかの国のかつての総理大臣のように
「感動した!」
と言っただけではダメなのです。

感動した手があったら、
対局の時にさっそく使ってみたい・・・
そして、実際に使ってみる。
そうした好奇心旺盛な人ほど上達するでしょう。


(3)3つめのK=形

よい形をたくさん知っている人ほど
囲碁は強いです。
弱い人ほど、自ら知らずに悪形を打ってしまう傾向があります。


(4)4つめのK=考え方

いい手とか、いい形とかの知識のストックは大切ですが
これだけだと知識量が膨大になってしまいます。
効率的な学習には
「基本の考え方」を身につけていなければなりません。
これは、いわゆる「棋理」のことです。


(5)5つめのK=繰り返し

学生時代の勉強でも
スポーツでも、
天才でない限りは
マスターするために「反復練習」は必須だったはずです。

囲碁の上達でも全く同じです。
1回見ただけではちょっと配石が変わっただけで
わからなくなってしまいます。

繰り返し並べることによって、
理解が深まり、知識が定着します。


   ☆  ☆  ☆


5Kの中で最初の「感動」が一番重要だと思います。
感動がスタートラインですね。

囲碁のいろいろな打ち方を見て
興味を感じたり、感動するということは

はっきり言ってしまえば、
囲碁が好き
ということです。


囲碁が好きではない人は
囲碁の何かの「手」を見て
感動するということはありませんし、
もちろん、上達することもないのです。



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