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第289号 一色碁と目隠し碁

一色碁(いっしょくご)と目隠し碁といえば、
プロ棋士や高段者のワザ(トレーニング方法?)ですが、
人気コミック「ヒカルの碁」の中にも出てくるので、
あなたも知っているかもしれません。

一色碁というのは自分も相手も
同じ色(通常は白)の碁石を使って対局をする
対局方法です。

碁盤を漫然と見ていたら
わけがわからなくなります。
どのように打ったかを自分で意識していないと
ただ碁盤を見ても、全部同じ色なので
どれが自分の打った石なのか、
相手の打った石なのか、
わからなくなってしまいます。

テレビアニメ『ヒカルの碁』第58回で
ヒカルが倉田六段と一色碁を打つ場面があります。

http://tutaeru.net/web/140402c.html

言葉で説明するより、これを見たほうが
理解が早いかもしれません。
イメージが湧いたでしょうか?
有段者でも2~3段レベルでは
最後まで打つことは至難の業でしょう。

だから
自分には関係ないや・・・
と思ったかもしれません。
でもそれは
応用のきかなすぎる硬い考え方です。

私が2級くらいだった時、
一色碁のことは知っていたのですが、
やはり自分には関係ないと思っていました。

あるとき知り合いの5段の人と話をした時に
一色碁の話が出て、

自分で定石を白だけて並べてみるのがいいトレーニングになる
と教えてもらいました。

なるほど、対局は無理でも
簡単な基本定石を一色碁で並べるという方法があったか!

これなら級位者でもできます。
一色碁の目的は
一手一手の意味を考えて打つようになることと、
盤面上の視覚に頼らず、頭の中のヨミを鍛えることです。

『ヒカルの碁』の中に
もう一つ、目隠し碁というのも出てきます。
一色碁と似た発想なのですが、
これは碁盤を使わずに
「4の四」、「16の四」・・・とか
口頭で打つ方法です。


一色碁はまがりなりにも碁盤があります。
自分の手と相手の手が混同したとしても、
手順を思い返して推定は可能です。
打たれていない場所も区別できるわけです。

その意味では、
聞いたあと忘れてしまうと
ヒントが全くなくなってしまう目隠し碁
の方がかなり難易度が高いです。

いずれにしても、我々としては
一色碁にしても目隠し碁にしても
一局すべてを打つのではなく、
定石や布石の何手までとかに限定することによって
有効なヨミのトレーニングが可能になります。

チャレンジしてみたくなったでしょう?
こちらで試してみてください。
最初は9路盤を選択してお試し下さい。

パソコンと一色碁が打てるサイト
http://tutaeru.net/web/140402a.html

パソコンと目隠し碁が打てるサイト
http://tutaeru.net/web/140402b.html



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