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第295号 不要な一手を打っていませんか?

自分も相手も一手ずつ打っているのに
どうしてこんなに差がつくのかな?
と思うことがありませんか。

明らかに死活や攻め合いで失敗して
大石を取られて圧倒的な差をつけられた・・・
という場合のように、
失敗したことが自分でもわかっていれば
悔しいけれど、
不思議とは思わないでしょう。

でも、特に大きな失敗もしていないのに
大きな差がついてしまうと
これはいったいなぜだろう?
ということになります。

自分でもわからない理由による負け・・・
この原因究明ほど棋力アップに役立つものはありません。


ただ、この正体は実は簡単で、
不要な手を打っていることがほとんどです。

不要な手とは
自分の地にもならないし、
相手の地の削減にもならない手のことです。

その手に対して、相手がたとえ半目でも価値のある手を打てば
そこではっきり差がつくわけです。

不要な手を打つということは
一手パスしたのと同じこと。

言い換えれば
相手に連打されたのと同じことです。
これは目に見えにくいけれど
実はとんでもなく大きい失敗です。


終局直前においては
有効な手がお互いになくなれば
相互にパスして終局となりますが、
有効な手が残っているのに気がつかないで
パスしてしまうこともありがちです。
これはヨセの問題になります。

もっと多いのは

序盤と中盤における
不要な一手です。

序盤では、
定石の一段落の判断がつくかどうか。
定石が一段落しているのに
もう一手入れた手は言うまでもなく小さい。

それを見て相手が大場に打って大差がつきます。
定石の手順を知っているだけではだめで、
定石その後の打ち方の研究が必要です。


中盤で多いのは
死活と攻め合い。

死活は序盤で生じることもありますが
多くは中盤の攻め合いの過程で生じる
ことが多いでしょう。

一手入れないと大石が死んでしまうのに
大丈夫と思って手を抜いて殺されてしまうミス。
これは棋力に直結する死活判断力の未熟から生じる場合もあるし、
単に注意力の欠如による場合もあります。

注意力の欠如も棋力のうちと言えますが、
性格が棋力低迷の原因ではちょっとつらいですね。。。


これとは逆に
棋力が低迷する原因として根が深いのが
一手入れなくてもいいのに
一手入れてしまうことです。


一手入れれば大丈夫だと判断できるけれど
放置しても大丈夫かどうかがヨミきれない場合
あなたならどうしますか?

◆A 慎重に一手入れておく。
◆B 相手も気がつかないだろうと放置して他の大場に打つ


これは棋力というより
性格の問題なのかもしれません。
どちらがいいのでしょうか。

命や人生がかかっている対局ではない限り
Bが正しい。

怖いから一手入れておく。
という行動をとると
結論がわからないままで進歩できません。

放置して他へ打つと、
相手が気がつかなければ、勉強にはならないのは同じことですが、
痛い目に合えば、
この形は生きていないとか、崩されるとかが
分かって勉強になります。


弱い相手とばかり対局していれば
自分の弱点に気がつきません。

弱い者いじめをするより
強い相手を求めて対局して負けたほうが
短期的には棋力は停滞したとしても
最終的には強くなれるわけです。

囲碁は武士道に通じるものがありますね。



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