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第299号 二本立て構造のすすめ

あなたは学校の勉強が嫌いだったと思いますが、

・・・勝手に決めるな!・・・って?
でも・・・
「わしゃ、学校の勉強が大好きで、秀才だったわい!」
というのなら、とっくに
有段者かプロレベルに到達しているはずですし、
このメルマガも読んでいないと思います。

いや、何を言おうとしているのかというと、
「教科書ってすばらしいよ」
ということです。

今になって分かることですが、
中学、高校時代のいわゆる
文科省検定済教科書というやつですが、
実にバランスのとれた内容になっています。

歴史の教科書では事実認識や思想的な部分に
検定ではなく検閲が入っているのはいただけませんが、
現政府に不利になることは記述させないのは
どの国にしても当然のことなので、
ここではそういうことは論外に置くとして話を進めます。

(蛇足ですが日本は中国や韓国よりはるかにマシですよ)


卒業すると、
勉強済だと錯覚してか、
もう見るのも嫌とか、
教科書って、たいした本じゃないとか、
大きな勘違いをして捨ててしまいます。

私も捨てました。
社会人の方でいまだに中学、高校時代の教科書を
保存している人がいたら尊敬してしまいます。

ああ、私より若い世代は教科書無料貸与
だった時代もあることも聞いていますが、
返さなきゃいけないので捨てたら怒られますね・・・

囲碁でも他人や図書館から借りた本はだめです。
あとで内容を確認したいことがあった時に手元になく、
また、書き込みもせずに何が身につくんでしょうか。

ちょっと話がそれてしまいましたが、
戻します。

バランスがいいよと言っても、教科書って面白くないし、
わかりにくかったですよ・・・
という人も多いかもしれません。

当然ですね。
教科書の著者は、わかりやすく書こうと思っていないし、
面白く書こうとも思っていません。

教科書は必要事項を網羅的に
書く事を目的にしています。
理解できるための詳しい説明は割愛されています。

面白く書いたら
不要な部分がたくさん書かれてしまいます。
わかりやすく書いたら
ページが10倍になります。

教科書自体は資料集・問題集などの副読本や
教師がわかりやすく、面白く説明することを
前提に書かれているので
面白くもなく、わかりやすくもないのです。

教科書から読み取るべきことは
何を勉強することが必要で、
何が(レベルが高すぎるので)勉強しなくても良いことか
の区別です。

教科書だけを100%覚えたら優等生か?
といえば、

暗記すれば試験で100点は取れますが、
理解していないので時間が経つとほとんど忘れます。
そのとき100点取ったとしても
長い人生の中で考えれば役に立たず、
暗記は人生における時間の浪費である
ことがわかります。


大切なのは、学習には
教科書 ⇒ レベルに応じた必要事項の把握
副読本(資料集・問題集)⇒ 理解(わかりやすさ+面白さ)

この2本立て構造が必要なことです。


この2つを1冊にまとめればいいと思うかもしれませんが、
そうすると、量が多すぎて途中で挫折します。
挫折しないように
教科書をベースに
副読本の量を自分の能力・目的に合わせて
調整しながら学習を進めていくのが賢い学習法です。

囲碁の学習もなんらこれと変わらないのです。
囲碁の場合の
教科書と副読本(資料集・問題集)が
あなたには揃っているでしょうか?

棋書の場合は資料集というよりテーマ別テキストという
ほうが適切かもしれませんし、問題集もテーマ別問題集(布石とか死活とか)
ということになります。

あなたはこのような二本立て発想で
棋書を選択・購入していたでしょうか。

ほとんどの人が
ベースとなる教科書なしで
何かいい本はないかと
副読本(テーマ別・問題集)だけをあさっています。

だから、何十冊購入しても
上達しません。
幹のない木に枝葉はつかないのです。

教科書と副読本(テーマ別・テキスト・テーマ別問題集)を
上達のためのそれぞれの役割を考慮して選択すれば、
不要なものをカットし、必要最小限の棋書だけで
効率的な学習が可能になります。


ただ・・・
市販の棋書は副読本ばかりで
基幹となる教科書に相当するものがない
のが実情のようです。



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