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第308号 成功と失敗のどちらに学ぶか

成功体験が知識と自信を産み、
上達に効果があることは明らかです。
成功体験はみんなが望んでいることだし、
気持ちの上でも楽しいことだから実行もしやすい。

そうだ、成功体験、つまり勝つことによって
上達し、強くなればいい。。。

しかし、囲碁において勝つということは
大変だということは
囲碁をやる誰もが知っています。
さらに成功体験となるような有意義な勝ち方が
その中でいくつできるでしょうか。

はっきり言えば、棋力を問わず、
そういう対局を1局も体験できていない
人の方が多いかもしれません。

では、成功体験となるような有意義な勝ち方
とはいったいどんな勝ち方なのか。

相手のミスで勝った碁ではない。。。
自分のどの手が良かったのかが
わからないような碁ではない。。。
そうだ、すべての手にミスがなく完勝した碁・・・
でもないのです。

それは
視界が開けた・・・
そうだったのかと目にウロコ
の勝利対局のことです。

理屈では分かっていても、
言葉では分かっていても・・・
実際、こう打てばよかったのか、と
プロの書いた棋譜ではなく、
友達の棋譜ではなく
自分の打った碁で納得することです。


プロは負けも多い反面、
そういう、勝った納得碁を数多く経験できています。
それが彼らの財産であり、だからこそ
自分の棋譜で棋書を書き、
囲碁教室で我々を教えてくれる。

だけど、私たちアマはそれを理屈で分かっても
ピンと来ていない。
だから実践できない。
自分の碁ではなく、他人の碁だからです。

そんな納得碁はなかなか打てない。
だったら、どうしたらよいのか。


発想を転換してみましょう。
負け碁はたくさんあります。
しかも勝ち碁には納得できる有意義な対局
があまりないのに対して、
負け碁は数も豊富で全てが反省材料、
全てが上達への教材なのです。

しかしながら、負け碁を検討するのは
気分が悪い。
負け碁の検討など死んでもするものか!!!


でも、
そのため多くの上達教材を
ドブに捨てている人が多い。
なんとも、もったいない話だ。

これで言いたいことはわかってもらえると思うのですが・・・

とはいえ、負け碁を蒸し返すのはどうしても辛い。
というのならそんな気分の悪いことをしてまで
負け碁を検討する必要はありません。
何のために囲碁をやっているのかわからないくなるから。

楽しむためにやっているのに、
気分の悪くなることをするのは
ナンセンスだからです。

しかし、それなら
もし、それが原因で上達しなくても
上達しないことを愚痴ってはいけない。
自分が選んだ道だから。


楽しいことばかりで楽しさは紡げない。
苦しいことも織り交ぜて紡ぐから
棋力は華麗に編み上げられる。


参考
成功と失敗の脳科学

 



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