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第31号 勉強した手を打て

初心者が有段者向けのむずかしい棋書を読んで、挫折し囲碁をやめてしまうことがあるという話をしたことがあります。
囲碁の勉強は模倣からはじまるので、基本的には間違えていないのですが、模倣するものの選択を間違えているのです。
囲碁を始めたばかりという初心者が初手いきなり小目に打つのをよく見かけて私はびっくりしてしまいます。
もちろん間違いではありません。

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たしかに囲碁入門ではたいてい
初手には星と小目、・・・があります。
着手禁止点以外はどこに打つのも自由です。
と説明されています。
しかし、初心者の場合は四隅は星に打ってほしいのです。
それが学習の順序です。
なぜなら・・・

初心者は上手(うわて)と置碁で対局しながら勉強する場合が多いので、星の定石の勉強からからスタートするケースが多いはずです。
置碁では星の定石の勉強をして、互先では小目の勉強をするのでは混乱しま
す。
また小目の方が変化の数が多く、難しいはずです。
したがって、入門書では星の打ち方から説明がはじまり、星の打ち方で終わります。

初心者は小目を勉強していないはずなのです。
なぜ、勉強していない手を打つのでしょう。
知らないことをその場その場で考えて打つというのはかなりの暴挙です。
知っている手でも相手の打つ手によって様々な変化が生じ、考えなければならないのですから。

はじめから知らない手を打ってまともな碁が打てるわけがありません。
それでボロボロに負けて落ち込んでいるのでは話になりません。
初心者同士の対局なら相手が小目に打ってきても、相手も知らないで打っているので互角かもしれません。
   
でも、自分から自分の知らない手を打ち始めるのは愚策です。
知っているつもりの手から打ち始めても途中で知らない変化になって、失敗します。それをあとで研究して、また対局で試すのが勉強のプロセスです。勉強した手を実戦でためして身につけていくのが確実に進歩していく方法なのです。

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